昨今、無料ソフトウェアで大体のことは事足りるようになって参りましたが、ウィルス対策のソフトウェアも例外ではありません。
セキュリティの重要性が謳われ、ファイヤーウォールやスパイウェア対策ソフトなどが一般的に認知されるようになるにつれ、その最も基本となるウィルス対策ソフトにおいては、個人使用に限定して無料で公開されることが多くなってきました。
少し前の日経ビジネス誌にも、セキュリティソフト会社の社長の言葉として、個人使用のパソコンには無料ウィルスソフトで十分との見解が示されていました。
もっとも、家庭にあるパソコンの約半数は、ウィルス定義が更新されていなかったり、スキャンが正しく設定されていないそうですから、まず無料ソフトによってセキュリティーの重要性を認識してもらうことが重要なのかもしれません。
最近は無料ウィルス対策ソフトと言っても、市販されているソフトウェアに比較してウィルス検出能力が遜色ないものが多くなってきました。そこで、今マカフィーとノートンがインストールされているパソコンに、無料ソフトをインストールしてみることにしました。
会社の同僚にAvast!を薦められたのですが、それ以外にもいくつか候補があるようです。
- avast! 4 Home Edition
- 日本語に対応していますので、一番ハードルが低いとされているようです。チェコ原産のソフトウェアで、トータルでバランスが取れていると思います。
- AVG AntiVirus Free
- ヨーロッパよUSではかなりの知名度があるソフトらしいです。無料ソフトの中では、一番PCのリソースを必要としないので、パフォーマンスの低下が少ないそうです。
- Avira AntiVir PersonalEdition Classic
- ドイツ原産のソフトウェアで、ウィルスの検出率には定評があるそうです。スパイウェア、アドウェアにも対応しています。無料版のサポートは、Windows MEとNTについては近々打ち切られるそうです。
- BitDefender 8 Free Edition
- ルーマニア原産のソフトウエアです。残念ながら、無料版は常駐スキャンには対応しておらず、マニュアルでのファイルスキャンしかできません。ただ、常駐しないため、他のウィルス対策ソフトと同居して使うことができます。ウィルスの検出能力は高いそうです。
- AOL Active Virus Shield
- 今最もウィルス検出能力が高いと評される、ロシア原産のKaspersky Lab(カスペルスイキー)製アルゴリズムを採用し、AOLによって配布されているソフトです。検出能力の高さ、スパイウェアにも対応している機能は魅力的です。一番の欠点は、AOLに対していくつかのお約束をする必要があり(金銭の支払いは要求されないが)、躊躇する人も多いとか。
こうして並べてみると、ウィルス対策ソフトの原産国に旧東ヨーロッパの国が多い事に気づきます。それぞれ特徴がありますから、それぞれの要求に応じて選ぶことができます。
そこで、日本で一番利用されているというavast!と、比較的最近になって公開されたActive Virus Shieldをインストールしてみることにしました。