616.Treo人気でPDAの将来を占う (2006/12/16)

Treo680が巷で人気のようですね。USでは携帯電話契約と同時に購入すればかなりの割引があるのですが、日本ではそもそも電話として使えない上、本体の割引もありませんから割高感があるのですが、それでもあのデザインとPDAとしての機能は魅力的です。


願わくは日本の携帯電話会社がTreoを正式に採用してくれれば一番ありがたいのですが、何せ閉鎖的な日本独自の携帯電話の規格がありますからそう簡単には行かないでしょう。ここは、Skypeと組み合わせることを優先した方が良さそうです。


一方、相変わらずパソコンからの情報漏洩のニュースが続いているようですが、パソコン単体のでプロテクトには限界があると見限って、シンクライアントというカテゴリーのパソコン(もはやパソコンではないでしょうが)が提案されています。


考えてみれば、MVS全盛期は端末にはストレージやCPUは装備されておらず、セキュリティーは一カ所で管理されていましたから時代に逆行しているようにも感じますが、ネットワークが発達したからこそそのようなシステムの形態が可能になったとも言えるでしょう。


シンクライアントの端末は、インテルやマイクロソフト、サンなどが発表していますし、日本では日立が力を入れているようです。これまでのパソコンでは、Windowsやアプリケーションのメインテナンスにユーザー側で多大な労力を費やしていましたが、シンクライアントではサーバー側ですべて管理されますから、シンクライアントが普及すれば思った以上にインパクトがあるのではないでしょうか?


今回、MovableTypeをバージョンアップしたりさくらのブログ(SeeSaaのブログエンジン採用)を使ってみたりして思ったのですが、やはり特殊な要求を必要としない限りは、サーバー側で管理されているブログツールの方が圧倒的に楽です。


これまで、パソコンはOSは常に最新のバージョンを使い、さらにセキュリティー・パッチが発表されるたびに慌ててインストールするのが常識のようになっていましたが、シンクライアントによってメインテナンスの煩わしさから解放されると、パソコンそのものが大きく変化するかも知れません。


これまでマイクロソフトの圧倒的な支配力によって固定化されていたパソコンは、自由度を持つことによってその役割を変化させ、その結果PDAとの境界線も流動的になっていくのではないでしょうか?


これまで携帯電話ノートパソコンの間に挟まれてにっちもさっちも行かず(本当にニッチだった!)、どう贔屓目に見ても普及したとは言えなかった言えないPDAですが、Treoの人気ぶりやIP電話としての可能性パソコンの今後の動向を考えていくと、意外とPDAは理想に近づいてきているのではないかと思えるのです。


このサイトでは、ノートパソコンは重たいだの、ダウンサイジングはまだ終わっていないだのと言いながら、PDAの明るい将来を切望して参りました。


ふとTreo680の人気ぶりを見て、PDAの将来は実は明るいのではないかと思い、新たな勇気がみなぎってきたのでした。


しかし、Treo680はもう少し安くならないでしょうかねぇ。(まだ勇気が少し足らないらしい。)

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