さて、夜の9時にホテルに帰ってきて、0時半のフライトのために帰国の準備をします。1時間ぐらいでホテルをチェックアウトしなければなりません。
自腹で払うのなら、夜中に出発する場合は朝からホテルはチェックアウトするのですが、帰りに1日マレーシアに寄らなければならないので、インドからのフライトに乗る直前にシャワーを浴びて行こうと、夜中のチェックアウトを選びました。
タクシーで空港に到着すると、空港は何をするのにも混雑していて、チェックインカウンターで搭乗券を手に入れるのに一苦労、イミグレーションで出国スタンプをもらうのにも一苦労。セキュリティーでまたまた一苦労。
やっと搭乗ゲート前の待合室に着いたのですが、そこもかなりの混雑です。申し訳程度の免税品店があるにはあるのですが、昔ながらのウイスキーやタバコなどの免税品が少しばかり並んでいるだけで、買っている人はいませんでした。
さすがにIT企業が多く進出していると見えて、エールフランスのパリ行きや、ルフトハンザのフランクフルト行きなどが次々と飛び去っていきます。ところがシンガポール航空とマレーシア航空の便はどちらも1時間程度の遅れがあると言うアナウンス。
しばし、混雑した待合室で我慢するしかありません。と、その時、呼び出しのアナウンスが流れ始めました。マレーシア航空で最終目的地が大阪関西空港の搭乗客を呼びだしているみたいですが、よく名前が聞き取れません。少なくとも日本人ではなさそうです。
しばらくして、再びアナウンスが流れました。今度はよく聞いてみると、どうも自分の名前のような気がしてきました。どうも私がお呼びのようです。搭乗ゲートに行ってみると、チェックインで搭乗券を渡したときに航空券をもぎ取らなければならないのに、そのままになっていたとのこと。ホッチキスで一緒になっているわけでもなかったので変だなとは思っていたのですが、やはり間違いだったようです。
さらに数十分後には、再び同じ理由で呼び出されてしまう羽目になってしまいました。まあ、フライトの出発を待っている間時間を持て余していましたから、良い運動になったとでも思えばいいでしょう。
3時間半のフライトでクアラルンプールへ。さすがに寝不足ですが、早速マレーシアに入国してKLIAエキスプレスという特急列車でクアラルンプール中央駅に行きます。
まずはおきまりの観光ルートから、駅から歩いていける国立博物館(MUZIUM NEGARA)に行き、旧中央駅と鉄道省の古い建物を横に見ながら国立回教寺院(モスク)に行ってみます。その後、イスラムの美術館(MUZIUM KESENIAN ISLAM MALAYSIA)を見学し、大雨が降っている中チャイナタウンに行きアンカサホテル(Ancasa Hotel)でワンタンヌードルスープを18リンギットで食べ、コミュータートレインでKLCCに行き、ペトロナス・ツインタワーを外から眺めました。
きれいな街並みを眺めながら、ショッピングの中心地にあるブギッ・ビンタンまで歩き、中国式足裏マッサージと試した後、今度は日本風ラーメンを食べ、少しのお土産を買ったのでした。クアラルンプールの定番コースを、足早に駆けめぐったといった感じになってしまいました。
モノレールで中央駅まで戻り、駅でフライトのチェックインをしてからKLIAエキスプレスで空港に戻りました。あっという間の1日観光でしたが、なかなか充実したトランジットになりました。
機中泊が2晩続き、しかもそれぞれのフライトが3時間半と6時間というのはさすがにしんどいです。ビジネス客は市内観光などしないで、空港にあるトランジットホテルで休憩するのが正しいのかも知れません。
しかし、もしもう一度同じルートで旅行するとしたら、やっぱりクアラルンプールに寄って市内観光をするでしょうね。エキゾチックな南国の首都は、とても魅力的でした。