疲れているのになかなか寝付けなかった長い夜が終わって,やっと朝がやってきました。ずっと気になっていた外の景色を見るためにカーテンを開けてみました。
うーん,かなり殺風景でありますな。確かに南方系の地域に多い景色ですが,やたら瓦礫が目に付きます。昨晩、空港から見た景色と,明るくなっても印象が変わらないのは見事です。
すごいのは交通渋滞。渋いのを通り超えてえぐいですね,今日は現地の社員が自分の車でホテルまで迎えに来てくれたのですが,その運転のすごいこと。単に運転が荒いというのを越えていて,運転は格闘技,道路は競技場と化しています。
バイクと人と自動車とオートリキシャとバスが,同じ速さで道路を区別なく走り回っています。大阪の運転の荒さを1としたら,イタリアのフィレンツェが3,バンガロールは8ぐらいでしょうか。ここでは運転技術もさることながら,性格と根性を適応させなければならないでしょう。
さて,オフィスに着いたのですが,まだできて2,3ヶ月しかたっていないはずのビルなのに古ぼけて見えます。以前から使われていたビルかと聞くと,間違いなく新しく建ったばかりだと言います。
不思議に思ってじっくり見てみると,壁やタイルが汚れていたり剥がれたりしています。日本なら真っ白であるはずの壁が,薄汚れているのです。その他立て付けがずれていたり,外装のガラスの継ぎ目が汚れていたりして,それらが原因で古びたビルに見えているようでした。確かに,周りにあるオフィスビル以外でも,新しく建築中の建物と古くなって解体中の建物の区別がつきません。
民家らしき建築現場では,コンクリートブロックを主に使っているようですが,日本のようにブロックに鉄筋を入れることのできる穴が開いていませんから,ただ重ねてモルタルで引っ付けるだけで建物を作っているようです。いかにも地震に弱そうです。
また,7階建てぐらいのオフィスビルの工事が進んでいるのですが,日本でその規模なら、まず鉄骨を組みますが,わずかな鉄筋(太い針金)を入れているだけで,あとはブロックを積んでいくようです。
昼ごはんはオフィスの中にあるフードコートに行きました。サンドイッチやピザもあるのですが,まずはインドらしい料理を食べてみます。料金は30ルピー(約90円)。
もっとびっくりするような味かと思ったのですが,確かにスパイシーではあるものの,十分許容範囲です。中国で食べたものは一口で満腹になったことが多かったのですが(つまりとてもまずかった),ここでは完食。ただ確かにどの料理もすべてカレーで,しかもベジタリアン食でした。
赤道に近いのでもっと暑いところかと思っていたのですが,22度Cと日本並みかそれ以下でしょうか。標高が930メートルあるのですごしやすいとは聞いていましたが意外でした。
さて,夜はホテルに閉じこもってしまうのも面白くないので,タクシーを頼んでみやげ物や巡りをしてみました。タクシー代は2時間ほどで430ルピー(1200円ぐらい)。ただしこれは失敗。カシミールの絨毯やシルク製品,像の彫り物などが並んだ店を何軒も回る羽目になってしまいました。昔の香港ツアーのようです。
夜のダウンタウンにも人がいっぱいいるのですが,賑やかかというとそうでもなくて,単に雑踏に見えるのはまだ目が慣れていないからでしょうか。一見しただけでは何を売っているか分からない店がたくさんありました。
人口が570万人と言われていますから,かなり大きな町です。それなりに立派な建物もあるようですが,夜タクシーから見ただけでは良く分かりませんでした。
でも,薄暗い夜の街は,20年前の南京や武漢の町にとても雰囲気が似ていると思いました。
たくごんたさん,お久しぶりです。確かスペインかイタリアでも,背中にぶら下がって来た子供を追い払うのに小銭を撒いたとか。今日は,三輪のオートリキシャに初めて乗りました。正に遊園地の乗り物ですね。値段の交渉も楽しいです。中国に行った時はなぜかずっと腹を立てていたのですが,ここインドは何もかもが面白いです。今までの海外旅行で一番面白いかもしれません。明日はオフィスで隣に座っている,USから来ている人の運転手付きの車で,街を案内してもらうことになっています。中国旅行の時は,リュックサックを貸していただきましてありがとうございました。それでは,
いやあ、思ったより大変そうですね。
25年前にボンベイに行ったときは、4時間も物乞いの子供数十人に後をつけられ続けましたよ。
変なモノばかり食べて、食あたりには気をつけてください。
(20年前のハンス・ピーター・ライマンさんに勧められて食べた昼食が見事に当たって、ドイツで3日3晩、熱を出して唸っていたことを思い出しました)