だんだんと年の瀬も迫ってまいりました。お正月気分が薄れてきて久しくなりましたが、お正月前のせわしなさは、昔とあまり変わらないような気が致します。
今年の9月ごろから長期の出張の予定があったのですが、手続き上の問題から時期が延び延びになっておりまして、何となく落ち着かないまま年末を迎えております。
世間では新しいスマートフォンが発売され、新しいモバイル時代が訪れようとしています。携帯電話やPDA、あるいはノートパソコンといったこれまでの垣根が消え去ることによって、単なる製品間の融合に留まらない新しいモバイル機器の利用方法が提案されようとしています。
一方、耐震強度偽装問題は、いったいどのように決着するのかさえ見えないほど泥沼化しており、建築業界全体の問題としてさらに広がっていく気配です。日本を土建国家を言わしめたように、建築と土木をあわせた業界は就業人口で最大であり、全就業者の10人に1人を占めると言われています。
特に今回のマンションやホテルにおける偽装問題は、生活の基幹のひとつである「住」を脅かしているのですから、徹底的な原因の解明と対策が望まれるところです。
また、最近頻繁に起こっている小学生を対象とした悲惨な事件に関しても、抜本的な対策を早急に施す必要があります。社会全体的に安全性が低下している傾向が顕著であり、自動的に子どもたちの居場所をメールで通知するサービスが始まっていたり、地域の危険情報をメールで配信するサービスがあったりします。
危険を避けることは大切であり、まず自分から身を守ることを実践しなければならないのは当然のことですが、継続的に社会そのものの安全性を高めていくことも必要でしょう。
世の中で良くなっている部分は確かにあるのですが、それ以上に悪くなってきている部分が多いような気がします。結果として昔からあった住み良さが損なわれてきているのではないでしょうか。
新しいテクノロジーによって新たな価値を生み出すと同時に、過去の財産に磨きを掛けて行くことができれば良いなと思います。