私たちが、普段日常のたわいのないことに使っているパームOS搭載機は、戦場ではどのように使われているのだろうか?仮に個人的に持ち込まれたパーム機が、1パーセントの米兵が持っていたとしても2千台、10パーセントなら2万台になる。
おそらく、彼ら兵士の持っている武器と呼ばれる物は、私たちが手に入れることのできない、いわば特殊な物のはずである。しかし、彼らも、私たちと同じパーム機を持って戦争に臨んでいるかもしれない。休憩時間に音楽を聴くためかもしれないし、小説を読むためかもしれないし、母国に残してきた、恋人への手紙を綴る為に使うかもしれない。あるいは明日の戦闘のスケジュールかもしれない。
住所録には、攻撃目標のアドレスが入っているのだろうか?TODOには、作戦名ごとの破壊目標が書かれているのか?
小型であるがゆえに、どこにでも持っていくことができる。意外と戦争にパームは欠かせない物かもしれない。GPSも無線も、パームの中に入ってしまえば、全ての補助機器はパームだけで良い。後は敵に対する戦闘道具だけ。
あまり、パームの応用を考えたくない。できれば、地図は紙で持っていってもらいたい。できれば、戦闘結果をパームで完了マークを付けないで欲しい。でも、作戦と言う名のスケジュールをこなしていく彼らのパームには、自分の命を守る為のデータが、増えて行くのであろう。一刻も早く、終結を向かえること望んでいる。