さて前回の雑記で、今回求めているメーリングリストの条件を書きましたが、メーリングリストを開設されたことのある方には、無理があるように見えたかもしれません。
無料のメーリングリストサービスはYAHOO! JapanやInfoseekなどたくさんありますし、広告がつかないメーリングリストも有料なら探すのに苦労しません。無料でかつ広告がつかないという、2つの条件を同時に満たすところに難しさがあります。
UNIX上でメーリングリストを管理するソフトウェアは、Majordomoを始めとして多くの無料ソフトウェアがあります。基本的な機能はこの管理ソフトウェアで決まってしまいますが、メーリングリストのプロバイダーは付加価値をつけながら差別化をはかり、独自の機能で魅力あるメーリングリストを提供しようとしています。
そもそもメーリングリストは、もとはひとつのメールが大勢の参加者に配信されますから、トラフィックの増大を必然的に伴います。サービスとして提供する為のシステムには、それなりのコストがかかります。
一方で、メーリングリストには共通の興味や属性を持った人が集まりますから、宣伝効果の高い広告を流すことが可能になります。
ですから、無料のメーリングリストに広告が入るのは、当然の事と言えるでしょう。
同窓会サイトのような身内が集うところでメーリングリストを設置する場合は、広告の入ったメーリングリストは相応しくないとされています。そのため、広告が入らない有料メーリングリストを利用するケースが、多いのではないかと思います。
しかしながら、世の中にはいろいろなビジネスモデルがあるものです。無料でありながら広告の入らないメーリングリストがいくつかありましたので、ご紹介して行きたいと思います。
検索サイトで、「メーリングリスト 無料 広告」などのキーワードで探してみると、QuickMLやALLSERVER、そしてgooメーリングリストなどを見つけることができます。
QuickMLは、以前は大規模なメーリングリストを構築することができたようですが、サーバーの負荷が大きくなったために、参加者が10名までに制限されてしまいました。少人数でのメーリングリストには良いかもしれません。
gooメーリングリストは、QuickMLをベースにしたサービスで、50名までの参加者が可能です。
NTTの子会社が運営していますから安定したサポートが期待できそうですが、レスポンスが少し遅いのが気にかかるところです。特にウェブ上での管理画面の操作レスポンスが遅く感じました。
また、参加者の追加に必要な手続きも、少し解りにくいかなと思いました。さらに、広告ではないものの、いくつかのURLがメールの末尾に常に追加されるため、携帯メールでは利用しづらいように思えました。
管理者宛てのメールが、gooメールのアドレスにしか届かないのもマイナス要因でした。もっとも、gooがメーリングリストを無料で提供している目的が、gooメールの利用者を増やすことにあるそうですから仕方がありません。
gooメールのレスポンスが遅いので、メンバーの入れ替わりが多くなったり配信メールにトラブルがあった時など、管理する事が負担になりそうだったので、gooメーリングリストは断念することにしました。
さて、ALLSERVERですが、サイトを訪れると真っ先に出会い系サイトの広告が表示されたので、数少ない無料で広告なしのメーリングリストでしたが、試すのはやめておきました。
この段階で、無料メーリングリストのサービスは諦めて、とりあえず転送メールでメーリングリストの代用にしようと考え始めました。
しかし、さらに調べていくと、ある大手プロバイダーの無料メーリングリストがある事に気付いたのです。