474.Palm Alternative あとがき (2005/02/14)

実はパーム系のサイトをやらせていただいていて、いつも思うことがあるのです。


「一体何の為にパームを応援しているんだろう?」


最初は単にパームが好きだったからなのですが、ある程度サイトを続けていると、なんとなく冷めた目で自分を見つめている瞬間があったりするのです。


そして、そんな時は必ず自分自身で言い訳のような理由を取り繕うのです。


「パームは世の中の役に立っているから重要なのだ!」、とか、

「手のひらサイズのコンピューターは、これからもますます生活に欠かせないものになっていくはずだ!」、とか、

「パームが趣味なんだから別に理由なんかなくてもいいじゃないか!」、などなど。


確かに、好きなことを金銭的な目的ではなく、自主的に継続することを趣味とするならば、パーム愛好も趣味と言えるかもしれません。


世の中には、数多くの趣味の対照となる楽しみがあります。釣りやテニスも趣味になるでしょうし、絵画や楽器演奏もそうでしょう。写真や旅行も自動車も将棋も、一度はまってしまえばその奥深い趣味の世界は、人々の好奇心を満たし続けることでしょう。


つまり、趣味の対象になるものには、容易に最終点に到達できない奥の深さと、いつまでも変わらない普遍性が求められるのです。


山登りが趣味となるためには、そこに山がなければならないし、その山の高さが数年ごとに変わるようではいけないのです。普遍性があればこそ、継続する事に意味が出てくるのです。


ではパームに、普遍性はあるのでしょうか?


残念ながらパームには普遍性より、進歩的に変化することが求められています。では、なぜパームが趣味の対象となりうるか?そこに今回の特集の意図があります。


パームに行き着くもっと以前から、それぞれ何らかの普遍的な興味の対象があり、パームがその対象を具現化していたのではないでしょうか?


本来はそれぞれ異なった世界にいるために、普段は決して交じり合うことのない別の集団にいた私たちが、パームと言うひとつの船に乗り合わせたために、コミュニティーが出来上がったと考えられます。


しかし、目指す方向は、それぞれ異なっているのです。


「パームがなくなれば、みんなどこへ行ってしまうのだろう?」、という質問の答えに、私たち一人一人の、本当の興味の対象が隠されているのではないでしょうか?

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