463.架空の税金督促状 (2005/01/24)

asahi.comに「架空の税金督促状 新手の振り込め詐欺か」という記事が掲載されています。税金の支払いが未納であるという督促状が、国税不服審判所を差出人として送られて来るのだそうです。


「審判所には支払い督促の権限はない」とのことですが、このような役所関係から来る振り込め詐欺は信憑性がありますから、油断をすると簡単に引っかかりそうです。


「放置した場合は給与や不動産を差し押さえる」と書かれているそうですから、やっかいなことにならないようにと振り込んでしまう人もいるかも知れません。


裁判所を装って請求してきたり、警察を名乗ったりと、あらゆる社会のしくみの中の不完全なところを突いてきます。これまでの悪人は役所から遠ざかったところで暗躍するものと決まっていましたが、「出物腫れ物所構わず」といった状況になってきました。


かと思えば、同じasahi.comには、「さっと一筆、偽札判定ペン」という記事があり、偽札を即座に判定できるペンが発売されているというニュースです。


お札にこのペンでなぞると、紙の特殊な成分にインクが反応して、偽札の場合は茶色に、本物の場合は薄い黄色になり、すぐに消えるそうです。


個人商店などですぐに確かめることができる為、昨年末から売り上げが急増しているそうです。お札を使うたびに目の前でペンで確認されるのも、疑われているようでイヤな感じがしますが、これ程偽札が大量に使われるようになると、仕方がないことかも知れません。


昔のUSでは、偽札の多い現金よりクレジットカードの方が信用があると言われていましたが、日本でも同じ状況になってきたのでしょう。


アジアの観光地の銀行では、相変わらずUSの紙幣で特定の記号のものは受け取らないそうですが、日本の紙幣も、海外で信用をなくし始めているのではないでしょうか?


偽札を受け取ったのに気付かない場合、その損失は受け取った人が被らなければならないとしたら、私たちも偽札判定ペンを持ち歩かなければならないかも知れません。


キャッシュカードクレジットカードも悲惨な状況ですし、紙幣も安心できないとすれば一体何を信用すればいいのでしょうか?


最近はショッピングや銀行などで、ポイント制度が流行っていますが、今のところ問題になったケースは聞きませんから安心できるでしょうか。イヤ、それとも発覚していないだけ?

“463.架空の税金督促状 (2005/01/24)” への1件の返信

  1. いつもニコニコ現金払い?

    病院の待合室で見たTV Newsでキャッシュカード偽造事件を特集していて、ATMに盗聴器を仕掛けてデータを傍受してキャッシュカードを偽造するやり口を見た。銀行に…

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