441.パームが甦る日7: 文字の書けない電子手帳 (2004/12/28)

さて、PDAがパソコンに頼っているのは、バックアップを取るためだけではありません。文字入力に関しても、パソコンの力を借りて行っている方は多いでしょう。


パームデスクトップと呼ばれるパソコンで実行するソフトウェアは、パームをパソコンと連携させるためにはなくてはならないものです。パームの基本的なアプリケーションをそのままパソコンの画面上で再現することが出来ますから、予定やメモをパソコンを使って高速に入力することが出来ます。


ところで、皆さんが辞書を買おうとするとき、何に着目して選ぶでしょうか?収録語数内容は勿論重要ですが、それと同時に「引きやすさ」を重視するのではないでしょうか?字の大きさ見出しの付け方字の大きさから紙の質装丁まで。あらゆる書籍の中で辞書ほど機能を重要視するものはないかも知れません。


電子辞書を選ぶ場合も同様です。売場に並んでいる電子辞書を使って、ある言葉の意味を調べるわけですが、引きやすさは重要な要素です。いくつかの電子辞書を試してみて、一番引きやすかった機種は印象に残るはずです。


手帳を選ぶときも、ページのめくりやすさや記入のしやすさは重要でしょう。手帳なら実際に書いてみなくても、使いやすいかどうかはすぐに判りますから、中のページをパラパラとめくっては、使いやすいかどうか判断をするのです。


このサイトを始めたころ、こんな雑記を書いたことがありました。つまり、売場においてあるパームを見て、使いやすい、便利だと思う人がいるのかと言うことなのですが、そもそも電子手帳にはまともに字が書けないのです。


電子辞書を買うつもりではなかったのに、売場でその便利さに感心して買って帰る人がいる、その隣のパーム売場では、買う気で来たのに文字を書き込むこともできないために、そのまま買わずに帰ってしまう人がいるのです。


文字を書くにも訓練が必要な手帳なんて、一体誰が買うのでしょうか?


ここにもパームがパソコンに頼りすぎた弊害があります。入力しにくければパソコンで入力して"HotSync"すればいいと。少なくとも紙の手帳は、それだけで完結しているのです。電子手帳はパソコンがなければ使えないものだとしたら、それはパソコンの付属品に過ぎないのです。


実は、パームへの文字入力をいかに賢く行うかは、大変難しい問題です。グラフィティーは優れた方法でありますが、慣れが必要になります。この文字入力とPIM機能の充実に関しては、最終回で提案してみたいと思います。(今から考えます。)

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“441.パームが甦る日7: 文字の書けない電子手帳 (2004/12/28)” への4件の返信

  1. 大家様、
    コメントありがとうございます。長い間訓練してきても、私のように字が汚い者にとってはパームはありがたいものです。しかし、長い間使っていても文字の入力は面倒です。キーボードを使うと解決しますが、それでは手帳ではないような気がしますし、うまい方法はなさそうです。

  2. 書く訓練が必要な手帳。
    たぶん普通に書くことを長い間訓練してきたけど訓練と感じないのでしょう。
    小学1年くらいの頃、文字を書いても枠からはみ出したり片寄ったりと上手く書けませんでした。
    そして今は狭い手帳の罫線中に文字を書いています。
    ただ、長い間訓練し続けた方法と別の方法を学ぶのは確かに負担といえますよね。
    因みに、Palmを買うときは外付けキーボードとセットで買っています。

  3. panhead様、
    コメントをありがとうございます。同梱されているソフトウェアを試してみたいのはおっしゃるとおりです。そのソフトによって購入するかどうか決める場合もあるでしょうから。店頭でのディスプレー方法にもっと工夫があっても良いと思います。

  4. 同感です。店頭のデモ機のメモ帳を見ればよく分かります。
    特に問題だと思うのは、メーカーが店頭デモをないがしろにしている点です。思い出すのは、prismやplatinumが現行機種だった頃、標準でATOKが同梱されていたのに、店頭デモ機にはインストールされていなかったことです。
    このままでは、「店頭のデモ機を見て興味を持って」ということは考えられません。メーカーもそんなことは期待していないように見受けられます。
    現行の機種がどんな状態で棚に置いてあるかは知りませんが、同梱されているソフトくらいはすぐに試せるようにしておいて欲しいですね。
    店頭デモがショップのものなのかメーカーのものなのか知りませんが、メーカーの営業ピープルは納入のときにチェックくらいはして欲しいものです。

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