392.ナパ・ワイナリー紀行8: まとめ (2004/10/06)

JALのパイロットの皆さんがサンフランシスコに滞在する時には、よくナパまでワインの買い付けに行かれると聞いたことがあります。またワイナリー巡りは、サンフランシスコに住んでいる人たちの、週末のワンデイトリップとして人気があるようです。


今回訪れた時には時間がなくて寄れなかったのですが、"V.Sattui Winery"と言うワイナリーが St. Helenaにあり、地元の人たちに人気があります。


1885年から続く家族経営のワイナリーで、賞を取るほどの品質を誇りながら外販はせず、ここのワイナリーだけでしか手に入りません。ですから地元の人たちは、ここを訪れた時には箱単位で買い占めて行くそうです。


また、ランチとしてグルメ・デリが充実していて、ピクニックテーブルも用意されているので、家族で訪れる人たちには特に人気があります。


ナパには300以上のワイナリーがあり、またすぐ隣のソノマには250以上あると言われています。カリフォルニアではこれら以外にも、5つの地区でワインを製造しています。

ナパはその中で最も規模も大きく中心的存在であるわけですが、10数年前にはぶどうの木の病気で植え替えなければならなくなり、また地下水系にも問題があったそうです。


比較的歴史が浅いカリフォルニアのワイン産業も、今が転換期なのかも知れません。フランスでのワイン消費の低迷や、ワイン産地の新興勢力の台頭など、ワインの世界地図が大きく塗り替えられる時期に差し掛かっているのでしょうか?


今後、ロバート・モンダヴィオーパス・ワンが、何らかの変革を伴いながら変わっていくことは必至です。それは確かに寂しいものではありますが、今の姿も昔から変化してきた結果だと考えると、希望を持って受け入れて行かなければならないのでしょう。


さて、ナパのワイナリーをいくつがご紹介して参りましたが、これらのワインをもし店頭でお見かけられましたら、是非一度お試しください。


世界中のワインを、その土地、その気候、その歴史、そしてその人たちを思い浮かべながら楽しむことは、何と至福の極みでございましょう。(ただし飲み過ぎなければですが!自戒!)