さて、いくつかのワイナリーをご紹介して参りましたが、実は今、ナパのワイナリーでは、9月15日に報じられたニュースの話題に騒然となっています。
ロバート・モンダヴィが、そのワイナリーを売却するというのです。
ロバート・モンダヴィは、これまでにも2001年頃からリストラを勧めてきており、海外で展開してきたいくつかのブランドを既に手放していました。
また、今年の8月には会社を分割して、高級ブランドと普及ブランドを別々にする計画を発表していました。
しかし、9月に出された最終的な結論は、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーやオーパス・ワンなどのプレミアムワインを売却する事でした。
買収先に関しては既にいくつかのワイナリーの名前が挙がっており、ケンデール・ジャクソンやガロ、そしてここでご紹介したベリンジャーも候補に入っているようです。
ロバート・モンダヴィは、普及価格の"Wood Bridge"や" Robert Mondavi Private Selection"などを中心に展開していくそうですが、「カリフォルニアワインの父」と呼ばれたロバート・モンダヴィのブランドが今後継続していくのか気に掛かるところです。いずれにしても、カリフォルニアの高級ワインの将来を大きく左右する出来事でしょう。
フランスでもワインの消費が減少しており、如何にして消費を拡大していくか知恵を絞っています。またUSのワイナリーは、他の国々と比べて高コスト体質だと言われています。カリフォルニアは温暖な気候に恵まれていると言っても、そう簡単な商売ではないと言うことなのでしょう。
ロバート・モンダヴィとオーパス・ワンが、これからどのような道を歩むことになるかが、カリフォルニアワインの将来の鍵を握っているのではないでしょうか?