初めてパームを手にした時誰もが必ずするように、私もWEBに溢れるパームソフトやDOCを探し回った時期がありました。探せばいくらでもすばらしいソフトウェアに出会えますから、本当に宝の山のようでした。
その時見つけたDOCの中で今でも強く印象に残っているのが、海外サイトで見つけた、"Real Programmers Don’t Eat Quiche"と言うものでした。
パームのサイトで見つけたものですから、てっきりパームの業界の中だけで知られた文章だと思っていたのですが、実は偶然DOCになっていただけで、ソフトウェア業界では有名な1983年に発表された論文だったと言うことに、最近になってやっと気付きました。
思えば、私が今の会社に入った時はプログラマーでした。当時、エンジニアの仲間では、ソフトウェアはハードウェアより下に見られていました。
何せ、ソフトウェアはハードウェアの付属品(おまけ)と考えられていた時代です。今でこそマイクロソフトが一世を風靡していますが、昔はソフトウェアだけで商売している会社なんて無かったのです。
本当のプログラマーだったかどうかは分かりませんが、昔は確かに文章を機械語や16進数で書いている人がいましたし、あるいは会話の中に使われる動詞のほとんどが、「シフトする」とか「ストアする」などの命令語に置き換わっている人もいました。職人のようなプログラマーがまだ多く存在した時代だったのです。
その頃はコンピューターは、誰にでも使える代物ではありませんでした。しかし今では、ソフトウェア技術が発達したお陰で、エンジニアに限らず子どもから大人まで、性別・職種に関わらず何らかのソフトウェアを作成したり、実行したりできるようになりました。
今から読み返せば、時代背景が変わってしまってピンと来ないものもありますが、なかなか的を得たおもしろい記述もあります。いくつかピックアップして、一緒に本当のプログラマーがどんな人たちか想像してみませんか?