375.高校野球 (2004/08/24)

アテネオリンピックの野球競技で、プロ選手を集めて金メダルを目指した日本チームがオーストラリアチームに2度も跳ね返され、金メダルの望みを絶たれたそうです。


金メダルを獲って日本のプロ野球の人気を呼び戻したかったところですが、これでは逆にプロ野球の人気低迷に拍車をかける事になりかねません。


シドニーオリンピックで負けた時は、プロ・アマの混成チームだったことが敗因の一つであるとされました。そこで、今回はプロ選手だけで編成したチームで臨んだのですが、そう簡単には金メダルを獲らせてもらえなかったようです。


またオーストラリアチームのリリーフで活躍したのが、阪神のウィリアムスだったというのも皮肉な話しではありませんか。野球がオリンピックの正式種目になってからは、大会ごとに各国がレベルアップをしているようです。


確かに一発勝負の大舞台ですから、実力だけではなく運にも左右されるでしょうが、「運も実力のうち」と言います。そもそもだらだらと長いペナントレースを戦っている日本のプロ野球には、オリンピックのような短期決戦の大会は、向いていないのかも知れません。


一方の高校野球は、オリンピック開催中で国内スポーツが夏休み状態の中、多くの入場者を集めたようです。また中継放送がオリンピックと時間が重ならなかったため、視聴率もかなり高かったようです。


私もほとんど30年ぶりに甲子園球場に足を運びました。その昔は1シーズンに必ず数日は朝から晩まで試合を観戦したものですが、持参したラジオのプラスチックが溶けてしまうぐらい日差しが強かったことを覚えています。夏の甲子園と言えばかち割りが名物でしたが、最近は普通のかき氷になってしまったようです。


地元の出場校を応援しに行ったのですが、1回戦で負けてしまいました。あっけなく負けてしまったように感じますが、選手にとっては長い地方大会を勝ち進み、ついに甲子園で負けてしまったと言うことなのでしょう。今大会は、北海道に史上初の優勝旗をもたらし幕を閉じました。


そして負けたチームの選手が甲子園の土を持ち帰るのは、今も昔も変わらないようです。



参加チームの中で

 たったの一度も負けないチームは

ひとつだけ

 でも多分君は知ってる

敗れて消えたチームも

 負けた回数は

たったの一度だけだって事をね



さだまさし

「甲子園」より抜粋