361.無理難題コラム5: ユビキタス (2004/07/10)

今回のふふふ総帥から頂いたテーマは、「ユビキタス」。ただし条件付き: 「可能な限り、死語を使って書いてください。」 確かに、vega21.comのコラムに書かれているように、「英語を日本語化した言葉には死語もしくは恥ずかしい言葉が多い」、は納得できます。


その言葉が登場したときには、おそらくイカス言葉であったのが、すたれてくるとダサク感じてしまいます。流行がセンセーショナルであればあるほど、後はどん底になってしまいます。


そう考えると、今日のテーマ「ユビキタス」などは、明らかに死語予備軍でしょう。ユビキタスに限らず、過去から現在まで電算機業界では、毎年のように新造語によるユーザー幻惑作戦が繰り返され、「今導入しないとマーケットのトレンドキャッチアップ出来ない」、とユーザーを信じ込ませて来ましたから、死語となってしまった電算機業界用語(IT用語)は少なくありません。


これまでの1人に1台のネットワークにつながったパソコンから、複数のネットワークコンピューターを利用するようになると言うのなら、何も「ユビキタス」等とハイカラな言葉を使わないで、「どこでもコンピューター」や、「ゴロゴロしているコンピューター」「腐るほどあるコンピューター」でも良いのダッチューノ


つまり、「ユビキタス」のような、最初はカッコつけてイケイケの言葉を使うと、結局最後には使うのが恥ずかしながらになるのです。


ユビキタスと言えば、どこでもコンピューターですから、パームを始めとするPDAはユビキタス・コンピューティングの最右翼ですが、PDAや電子手帳というと死語になりそうな感じです。電子手帳に限らず、電子○○はほとんどが既に恥ずかしいかも知れません。


セロハンで出来たテープをセロテープと呼び続けているように、手のひらに載せて使うコンピューターを、「パーム・コンピューター」と呼び続けたいものです。少なくとも「ユビキタス」が死語になったとしても。


ところで、死後の世界では、死語だけしか使ってはいけないそうです。なんとお寒い世界なのでしょう!


さて、イケイケドンドンでやって来ました「無理難題コラム」も、ついに次回はクライマックス最終章です。


テーマは、「明るい未来」です。ふふふ総帥、締めをよろしくお願いいたします。