「パーム普及作戦」のような数回にわたる特集企画は大変疲れます。特に書いているうちに力がこもって来る時は、終わってから息切れすることがしばしばあります。
この息切れと言うのは本当で有りまして、最近数週間、喘息で苦しんでおりました。夜寝て、数時間後には止まらぬ咳が襲ってきました。喘息になると気管・気管支が収縮・狭窄し、気道を確保できない為に呼吸することが困難になってきます。
ひどい時は、金魚鉢の水面でパクパクしている金魚の如く息も絶え絶え、本当に「もっと酸素を!」と叫びたくなりますが、叫ぶ余裕もない呼吸困難に陥ります。
アレルギー3大疾病には喘息のほか、アトピーとアレルギー性鼻炎がありますが、喘息はその中でも最も危険な病気で、年間7千人が喘息による窒息死によって亡くなっているそうです。
以前は、喘息は一度なると直らないと言われていましたが、最近では薬の進歩によって、日常生活に支障が出ない程度にコントロールできるようになると言われています。
特に最近では、成人喘息の症例が増えているらしく、過去に小児喘息やアレルギー疾患の経験がない人でも、急に発症することがあるそうです。また、喘息による窒息死は、喘息の症状が軽症でも多くの例があり、また比較的若い人にも多いそうですから注意が必要です。
アレルギー疾患には、原因となるアレルゲンが存在する訳ですが、最近はそれらだけが原因ではなく、大気汚染や環境ホルモンなどの影響が懸念されています。
某家電メーカーが、「酸素でリフレッシュ!」と、酸素発生器を売り出していますが、既に自然の空気は私たちが呼吸するのに相応しくなくなってきていると言うことでしょうか?
水道の水も飲用に適さないと言われ、ペットボトルに入ったミネラルウォーターや天然水が日常的に消費されるようになって久しくなります。水も空気も人工的な汚染が進み、本来の天然水も自然の空気も自然界には存在しないようになったのかも知れません。
天然水や新鮮な空気がすべて人工的に合成された物になってしまい、天然と言う言葉の意味が、「かつて自然界に存在したもの」などに変わってしまう事のないように願いたいものです。