何となく「地球は青かった!」の間違いのような気もしますが、その昔は地球はお盆のように平たい物だと思われていた時代もあるそうですから、地球は丸いと感心したとしても不思議ではありません。、
丸いと言うよりは球体である訳ですが、では全くの歪みのない球体かと言えば、そうとは言えないと思うのです。例えば、エベレスト山などは8,850メートルもあるのですから、球体の上に突起が見えるはずです。
また、地球は自転の遠心力の影響で、極部分より赤道部分の方が40キロメートルも直径が長いそうです。
高校の時に読んだ岩波新書に、「地球を紙の上にできるだけ正確な形に書くにはどうしたらよいか?」という課題が載っていました。
取りあえずコンパスを使って、直径10センチメートルぐらいの円を書いてみるのですが、赤道部分を少し膨らまして、さらに山の突起を付け加えてみたりするわけです。
地球儀で精巧な物では、山や海溝がでこぼこになっている物がありますが、それを真似して、でこぼこを付けてから楕円にしてみるのです。
それでは、実際はどの程度地球はでこぼこしているのでしょうか? インターネットで調べると、地球の赤道半径は6,378キロメートル、極半径は6,357キロメートルだそうです。直径に直すと、それぞれ12,756キロメートル、12,714キロメートルになります。
もし地球を直径10センチメートルの円として書いた場合、エベレスト山の高さは0.07ミリメートル、日本海溝も同じぐらいになるでしょう。
極と赤道の直径の違いが40キロメートルですから、約0.3ミリメートルです。つまり、直径10センチメートルの地球を紙に書いたとき、もし0.5ミリメートルの芯のシャープペンシルで書いたら、地球の球体からの歪みは、線の太さ程度しかないと言うことになります。
ですから、紙にできるだけ正確に地球を描けと言われたら、何も考えずにコンパスできれいに円を書くとよろしいと言うことです。
ところで、光が1秒間に30万キロメートル進むと、地球を7周り半するのでしたね。300,000キロメートルを7.5で割って円周を求め、πで割ると直径が求まります。ざっと計算すると、地球の直径は12,700キロメートル(12,732.4キロメートル)と言ったところでしょうか。
光の速さから求めた地球の直径も、7周り半などと如何にもいい加減な割には意外と正確ですね。このように光の速さを覚えておくだけで、周波数から波長の計算ができたり、地球の直径を求めることができます。
「秒速30万キロメートル」を覚えておくと本当に便利ですね!(それほど便利ではないですが、、、)