326.パームと宇宙大作戦 (2004/03/17)


宇宙-それは人類に残された最後の開拓地である。


そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。


これは、人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立った


宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。


(宇宙大作戦 ナレーションより)



パルマガ機長さんが、「宇宙大作戦の影響」と題して2つの記事を紹介しておられます。23世紀の未来を描いたSF番組に登場するいくつかの機器が、既に現実のものとなっていると説明しています。


「宇宙大作戦」と言うのは、テレビ・映画でシリーズ化された宇宙をテーマにした冒険物語です。映画でも「スタートレック」シリーズとして、続編が次々と製作されました。私がテレビで見ていたのは深夜に再放送をしていた頃で、もう30年近く前になりますが、今でも印象に残っている放送は内容まで覚えています。


今、私達の身の回りには、携帯電話平面テレビ、あるいはDVD等のメディア等が溢れています。これらは、宇宙大作戦の中で未来的なものとして登場していたものです。23世紀の話しとして作られた未来の機器が、もう既に日常生活の中に溶け込んでいます。


パームの開発者が、宇宙大作戦に登場する機器をモチーフに、パームのユーザーインターフェースを開発したという話を聞き、なるほどと思いました。なぜなら、私が初めてパームを手にした時真っ先に思い浮かべたのが、宇宙大作戦に出てくる「コミュニケーター」だったからです。


「カークよりエンタープライズ」でお馴染みのトランシーバーですが、このアンテナ部分がパームのフリップカバーと似ているのです。また、パームを手に入れてしばらくは、娯楽系のパームウェアを探しまくったのですが、宇宙大作戦で登場する「トライコーダー」ソフトなどに興味を持ったものです。


さて、機長さんが2番目に紹介されておられるSFGateの記事の最後に、Rob Haitani氏の言葉が掲載されています。宇宙大作戦が様々な人種を同等に扱った先見性を指摘しておられます。アジア系やアフリカ系の乗組員がブリッジの要員として活躍する事は、当時としては珍しい事だったのかもしれません。


最もバルカン星人までが登場するのですから、地球人が全てアメリカ人だけで構成されているのも無理があったのかもしれません。


アジア系と言えば、宇宙船エンタープライズの中心的乗組員として、「ミスター加藤」がお馴染みですが、演じている俳優のジョージ・タケイ氏が、USのテレビ番組のインタビューに出ているのを見たことがあります。


彼はまだ若い頃、軽いしゃべり口調コミカルな役をやっていたそうです。高い声を出してはしゃぎ回っていたそうですが、あまり売れなかったそうです。


そこで考えを180度変えて、まず低い声にして渋い雰囲気を醸し出すようにしてみたそうです。そうするとこれが意外に受けたそうで、宇宙大作戦でのはまり役も手に入れ、ついには映画で宇宙船の船長にまで上り詰める事になるのです。


さて、ここまででお解りのように、私は少なからず宇宙大作戦のファンである訳ですが、実は当サイトの名前は、開設当初は"PalmTrotter"ではなく、"PalmTrek"だったのです。ところが、この名前で既にチェコの方がサイトを持っておられたので、2週間ほどで今の名前に変更したという経緯があります。


パームと宇宙大作戦は、切っても切れない関係にあると言うことを、再認識した次第です。

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