305.ラスベガス入門2: ルーレット (2004/01/23)

一番ポピュラーでルールが簡単であるのは、何と言ってもルーレットでしょう。円盤に「1」から「36」までの赤と黒で色分けされた数字が刻まれており、その他に緑の「0」と「00」の計38個の数字のどこに玉が入るかを当てます。


出そうな目の所に、掛け金を現金チップを置けばそれで完了です。「ノーモアベット」のかけ声までに置かなければなりませんが、後はディーラーが全てを取り仕切ってくれます。


通りがかりに1回だけプレイするのも良いですし、じっくり同じテーブルで長時間費やしても構いません。


テーブルにはそれぞれ最低の賭け金が決められています。"Minimum Bet is
$25."とテーブルに表示されていれば、最低$25を1回に賭けなければならないと言うことです。


場所にも寄りますが、大衆的なところでは最低の賭け金も低い目で$5ぐらいから、高級なところでは$25や$100、あるいはVIPエリアでは$1000などと言うところもあるそうです。


ルーレットが初心者に向いていると言われる理由は、どこに賭けても同じ配当倍率であると言うことと、戦略や知識によって得をしたり損をしたりすることがないと言うことのようです。


そのほかのゲームでは、初心者では全く歯が立たなかったり、知識がないために大損をすることもあり得ますが、ルーレットは初心者でもその時の運次第で勝つことも出来るのです。


ルーレットはまた、ディーラーとの間の勝負と言えますから、客同士で勝負をするポーカーのように、場数を踏んで相手の戦略を研究しなければ強くなれないと言うこともありません。


スロットマシンを除いたテーブルゲームの中では最も取り組みやすく、直感的で分かりやすいと言えるでしょう。


ルーレットには難しいルールがないと言いましたが、それでも簡単なルールやマナーがあります。


基本的に次に出そうだと思う目にチップを置くのですが、単独の番号の上に置けばその番号に来たときだけ配当がもらえますが、同様に2,3,4,6個の番号のどれかに来るような賭け方もできます。


あるいは、偶数・奇数のどちらかに賭けたり、黒と赤、数字の前半か後半などの様々な賭け方ができます。


それぞれチップを置く場所が決まっており、どこに賭けたかはっきりディーラーに分かるようにしなければなりません。


いずれにしても、その目の出る確率に応じた配当が当たった時にもらえますから、どこに賭けた方が得などという事はありません。


ただ「赤か黒」とか「偶数か奇数」に賭けていれば、50%の確率で当たると思いがちですが、実際は「0」や「00」などがあるため、38回に2度の確率でそれらのいずれに賭けても負けることがあります。


「0」と「00」の為に18/38、すなわち94.7%の配当率(5.26%ずつお金を失っていく)になります。


ルーレットは、同じ人が何カ所にも賭けることが出来ますから、誰がどこに賭けたかがディーラーに分かりやすくするために、そのテーブルでのみ使用できるプレーヤーごとに色分けされたチップを使います。


テーブルゲームと言うぐらいですから、欧米の人たちはテーブル・マナーがよく、周囲に迷惑を掛けるような人は皆無です。地元から来ている常連客も、如何にも観光客に見える人も、お互いのプレーの邪魔にならないように気を付けているようです。


ルーレットは、カジノの最もポピュラーなゲームとして、気楽にその時の運試しをするのに向いているのではないでしょうか。