288.携帯電話の影響様々 (2003/12/20)

わずか数年の間に生活の中に溶け込んだものとして、携帯電話は歴史に記録として残ることでしょう。勿論、急激に普及した物は過去にもありましたが、老若男女を問わず普及した物はそれほど多くはありません。


それだけに多くの社会現象を引き起こす原因にもなるわけですが、電車の中での迷惑行為としてその筆頭に上げられていると言うことは、その普及率の高さ故であります。


神戸ルミナリエと言う催しが開催されていますが、中間集計で開幕からの7日間で来場者数が202万7千人だったと、神戸新聞 WEB NEWSで伝えられています。前年同期比で15万3千人の減少だそうです。


点灯直前に雨が降り出した日があったりして全体的に来場者が減ったと言うことですが、具体的な理由としてはカメラ付き携帯電話の普及によって、行列の進み方が遅くなったというのが上げられているそうです。


確かに写真を撮りながら歩く人が増えていますから、ただでさえ混雑して思うように歩けない上に、さらに遅くなれば混雑に拍車がかかるかも知れません。来場者数に影響があるかどうかは分かりませんが、携帯電話が何らかの影響を与えているとしても不思議ではありません。


そういえば、昔は大阪の街を歩く人の速さが圧倒的に東京より速いと言われていましたが、最近はそうでもないような気がします。気が付けば、大阪駅周辺を夕方歩いている1-2割の人が、聖徳太子よろしく携帯電話の液晶画面を見ながら歩いています。


さらに、携帯電話で会話をしながら歩く人も含めると、かなりの人が「ながら族」(死語)状態で歩いていますから、大阪が歩く速さを誇った時代は過去の物となりました(別に誇りでも何でもないのですが)。


最近日本の経済状態が、回復傾向にあるという記事があちこちの新聞で見られるようになりましたが、みんなが携帯電話会社に支払う金額を節約し始めたためではないかと想像してしまいます。


そろそろ携帯電話が世の中の経済を動かしていた時が過ぎ去ろうとしています。次は、一体何が経済を引っ張って行くのでしょうか(勿論パームでしょう)?