252.武漢1: 総合的立体高速交通システム (2003/11/13)

中国の武漢市で、新しく総合的立体高速交通システムを構築する計画があると言うニュースが、日経BP
BizTechに掲載されています。総額で4000億円近い投資を行い、道路、橋脚、地下鉄などの市内交通網ははもちろんのこと、大都市間高速鉄道航空・船舶の為の設備までも含めて建設しようと言う計画です。


武漢と言えば、昔から九省に通ずると言われるほど、交通の要所として栄えてきた所です。武漢三鎮と呼ばれ、武昌、漢陽、漢口の3つの街によって構成されています。


揚子江中流域に位置する為、船が長い間交通の手段として中心的役割を果たしてきました。長江を上る船は三峡観光として有名であり、下る船は遠く南京上海までも日常の交通手段として利用されています。


揚子江は川幅が広いため、そう簡単に橋をかけることができません。上流の重慶や下流の南京、そして武漢長江大橋は、それぞれ威容を誇っています。


揚子江沿いの都市は、夏場暑いことでも有名で、重慶南京と合わせて「中国三大かまど」と呼ばれているそうです。


武漢は広い川の両側に市街地が開けていますから、その間の行き来には苦労します。長江大橋を渡るバス川を渡す船が、これまで2つの地域をつなぐ重要な役割を担っていましたが、川の下に地下鉄を通そうとしているようです。


川の下にトンネルを掘るだけで大工事になりますが、そのほかにも様々な交通手段に対して工事をするのですから、これから数年間はほこりで街中が霞んでしまうかもしれません。


上海は、海外の資本の投入もあり、近代都市へと変貌し続けています。武漢もそれに遅れまいと、まず交通のインフラを整えようとしているのでしょう。昔からの交通の要所であったことを生かして、流通の拠点として重要な役割を担うことになるでしょう。


中国は如何にも広い!ですから高速鉄道や航空輸送の整備によって、あらゆる産業が発達する可能性があります。この交通システムへの投資によって、新たな近代都市として名乗りを上げ、多くの産業を呼び寄せることになるかもしれません。


ダイナミックに変貌を遂げる中国の姿が、ここにも始まろうとしています。

“252.武漢1: 総合的立体高速交通システム (2003/11/13)” への3件の返信

  1. 山口様、コメントをありがとうございました。私が行った頃はまだ国営だった中国民航しかなく、その航空券を手に入れるのは容易ではありませんでした。今は航空会社も増えていますし、昔のようなことはないと思います。しかし、まだ日本の旅行会社のオフィスは北京や上海にしかありませんから、広州から電話などで手配を依頼してみるのも一考です。広州には中国の旅行社が数多くあるようですから、それらに当たってみるのも良いかも知れません。参考までに広東省の旅行社の一覧が書かれたURLを書いておきます。(http://www.cnta.or.jp/info/agency/guangdong1.html)
    最後に武漢の見所ですが、黄鶴楼公園、武漢長江大橋、東湖辺りでしょうか。私は、三教街に必至であまり他を見てこなかったので、あまり参考にはならないと思います。良い旅行になりますよう願っております。

  2. 明日から武漢に行きます。
    広州から飛行機で武漢まではどのようにして航空券を現地で買えますか。 

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