242.オーカルカッタ (2003/11/03)

掌極道で、「文化の日を語る 」と題して、台湾と日本での文化の比較をされています。なかなか強烈な印象のある出し物であったようで、このような場合はめちゃくちゃ受けるか、めちゃくちゃ引いてしまうかのいずれかになってしまうのでしょう。くみちょさんの貴重な体験が手に取るように分かって、面白く読ませていただきました。


この下ネタ系のネタは、受けるか受けないかが最も極端に出るものですから、かなりお互いを知り尽くした間柄でなければ、リスクが高いものと言えるようです。下ネタ系でも芸術性が加わればすばらしいものになるのですが、芸術性がないと単なる下品になってしまう可能性があります。


昔、シンガポールに行った時、観光客向けのショーで大蛇を首に巻いて記念写真を撮る出し物がありました。会場から選ばれたお客さんが蛇に怖がっている姿を見て、会場の欧米系の人たちには大受けで、同じ怖がる仕草にげらげらと大笑いしていました。


逆に、私も含めて東洋系のお客さんには、大して受けていなかったように思います。その国それぞれの文化的背景が異なりますから、習慣として笑いに結びつくものとそうでないものが、国によって異なることがあるのでしょう。


ニューヨークエディソンホテルで、ロングランミュージカルの「オーカルカッタ」を見たことがあります。それなりに有名でしたし、長い間続いていると言うことで、はずす事はないだろうと思って見たのです。もう10年以上前の事です。


要は裸の男女が下ネタ系のショートコントを繰り返すのですが、芸としてなかなか普段お目にかかれないと考えれば面白いし、下品と言えば単なる下品かもしれません。


途中の休憩時間に劇場を後にするお客さんも、1組や2組ではありませんでした。その時は決まって、怒った顔をしたご婦人の後を、付き添いの男性が頭をかきながら付いて行きます。


「何でこんなのを私に見せるの?」、「うーん、君にも受けると思ったのになー」、みたいな感じでしょうか。お互いよく知っている間でも、この手のネタには相手がどのように反応するか、解らないものなのかもしれません。