208.運転免許の更新(USの場合) (2003/09/28)

運転免許の更新は面倒なものです。たとえ講習を受けない場合でも、土曜日などに行ったものならごった返していて、どこが行列の最後尾か判らない、と言うより人が多すぎてそもそも列を成しているようにさえ見えません。一昔前の場外馬券売場さながらの光景です。


USに滞在する場合、州によってまちまちですが、1ヶ月以上滞在するときには、地元の運転免許を取らないといけないことになっています。国際免許の有効期限が1年あるため、たいていの人は1年以内は日本の免許で通してしまう事が多いようですが、事故を起こした場合等に不利になることがあると言われています。


一度USで免許を取ってしまうと郵送でも更新が出来るので、定期的に忘れさえしなければ永久に持ち続けることが出来ます。USやUSのテリトリーでのレンタカーの運転なら、国際免許が要らないので便利です。


郵送で更新が出来ると言うことは、本人の写真がありません。写真が無くとも運転免許として通用するところが少し変な感じがしますが、免許なしでは生活が出来ない国ですから、偽造等の心配が無いのかもしれません。


勿論、写真付きの免許も希望すれば可能であり、5ドルほど余分に払えば、その場で写真を撮ってくれます。若い人は、アルコール類をスーパーで買うときに、必ず年齢の確認を取られますから、写真付きの免許が必要になるようです。


さて、郵送による免許の更新は便利ではあるのですが、一つだけいつも不安になることがあります。USの免許と言っても、日本の住所に変更することが出来、免許そのものにローマ字で住所が記載されます。問題は、USでは州の2文字のコードになるところが、日本の住所に場合「Japan」を省略して「JA」と記載されてしまいます。


これが、そのまま自動的に封印されて郵送されてくるのですが、この「JA」を郵便屋さんは「Jamaica」と思って、ジャマイカに送られてしまうのです。5年前に更新したときは、3ヶ月ぐらい掛かってジャマイカから転送されてきました。


さて、今回はどうも郵送中に紛失されたようで、ついに届かなかったようです。テロ事件以後、USとの間の郵便物の歩留まりは悪く、私の場合は3分の1ぐらいしか無事に届いていません。


最近になって、これまで郵送で申請書とチェックを送っていた更新手続きが、ウェブで出来るようになったらしく、クレジットカードで支払うことが出来るそうです。写真が無いからこそ出来るのでしょうが、更新手続きによる利用者の負担を減らそうとする努力が見られます。


日本でも多くの人が数年ごとに行う免許の更新手続きを、もう少し快適に行えるようにする事は出来ないのでしょうか?