16.PDA第3次普及期はいつ来るか? (2003/02/13)

巷では、パソコンショップのPDA売り場が縮小されつつあるらしく、確かに私の近所でも店に行くたびに、なんとなく売り場が寂れてきているような気がします。



ソニー以外は、製品の数が少なくなってきていますし、並べる製品の数が少なくなれば、展示スペースを小さくするしかありません。



そもそも、本当に必要で買いそうな人は一通り買ってしまったので、新規需要を掘り起こすか、買い換え需要を期待するかしかないのですが、新製品がいまいちアピールできていないのか、新しい購買層が誕生してように思います。ここらで、一発インパクトのある新製品でも投入しないと、せっかく築いてきたPDAという存在自体が、大衆から忘れられてしまいます!!



 第1次普及期が電子手帳と呼ばれたザウルスの黎明期、第2次普及期はPDAと呼ばれたパーム&WinCEの黎明期とすれば、第3時普及期はいつ、どんな形でやってくるのでしょうか?



近い将来、OSとしてはLinuxが登場し、シャープが盟主として第3勢力を形成してIBMが新しいWorkPadを引っさげて再度登場、パーム陣営とWindowsCE陣営と、三つ巴の戦いをするぐらいでなければ、世間の注目を集めることはできません。パームを含めたPDAの発展もあり得ないでしょう。



今までにない新規機能としては、電子財布、電子ID(電子鍵)ぐらいはネットワーク接続と共に包括されていて欲しいです。そのためには頑丈なセキュリティ機能を、OSとして供給できるかどうかが鍵となります。



IBMがLinuxを採用して再度登場となれば、全く新しい展開が繰り広げられる可能性もあります。IBMはパームを採用したWorkPadである程度経験をし、PCの付属品という位置づけで失敗をしています。次にこの分野に殴り込むときは、失敗をまたする訳にはいきません。



問題は携帯電話ですが、日本に於いては携帯電話のシェアがそのままPDAのシェアになってしまうかもしれません。たとえば、3つの携帯電話会社が、それぞれパーム、CE、LinuxとOSで組むと、それぞれの携帯電話のシェアが、そのままPDAのシェアになってしまうと言うことです。PIM機能がどうのこうのと言っても、携帯電話の使い勝手を差し置いては考えられません。



こう考えていくと、第3世代のPDAこそ、携帯電話を巻き込んだ勢力争いになるでしょう。携帯電話が標準のプラットホームを目指す時、PDAの真価が問われる事となるでしょう。

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