15.ツインCPUマシン (2003/02/11)

パームOS5が出てきたことによって、CPUのクロックも高速になり、アップリケーションも格段にCPUパワーを食うものが可能になってきました。画像や音楽と言った大きなデータを扱うことができるようになりました。



以前、パソコンのCPUがある程度速くなった時に、マルチメディア・パソコンが出現したのと同じ現象です。大量処理ができるようになったため、新しい使い方を提案すると、必然的に画像や音楽になって行くのでしょう。



ただ、パソコンに関しては、写真画像や動画を再生したり保存することをメインにしている人は、最新のCPUや大容量記録メディアを使用するのですが、相変わらずテキストベースのデータしか扱わない人も多くいるわけで、そのような人は、比較的低速のCPUで、しかもほどほどのディスク容量でも十分なわけです。



ですから、最近は中古パソコンのリメークサービスが始まったりしていて、低価格、低スペックの機種への需要を満たすようになっています。もちろん新製品として発表される物には、最新のCPUと大量のメモリーと記憶装置は欠かせないのですが、ある程度固まったスペックの製品も、派手さはないにしても、それなりの市場を形成しつつあるように思います。



パームの場合も、パームOS5とARMでなければできない機能もありますが、それらが必要のない機能もあるわけで、1台のパームの中に全てを網羅しようとすると、無理や無駄が出てきます。



ツインCPUマシンというのは、低速CPUと高速CPUをひとつの筐体に入れると言うのでもいいのですが、それなら、高速CPUのクロックを10Mhzぐらいから250Mhzぐらいまで可変にするのとあまり代わりません。



いっその事、追加でアクセラレータCPUを搭載でき、基本CPUは、PIM機能とアクセラレータの制御に使うようなアーキテクチュアーにできないものでしょうか?



何が狙いかと言うと、このままではマルチメディア系対応マシンと、テキスト系対応マシンの性能が乖離して行くので、ひとつのパームOSで対応できるように、しておきたいと言うことです。こうすることによって、携帯電話のOSとして利用する場合でも、より柔軟性を持たせることができます。



もちろんパームOS4.1のメインテナンスがずっと続けられるのなら、それも良いと思いますが、だんだんとWindowsCEに近づいていくパームOSを見ていると、CEと全く違ったアーキテクチュアーを採用する方が継続的な発展につながると思うのですがいかがでしょうか?

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