何と美しい話なのでしょう!久しぶりに涙を頂戴いたしました。vega21にそのような逸話があったとは、全く知りませんでした。ふふふ総帥の感受性の高さを、改めて思い知らされた気がします。
星の光は、何千年、何万年かかって地球に届きます。時空を超えた神秘性は、太古の時代から人々を魅了して来ました。現代に住む私達も例外ではなく、星の輝きに生命の起源やこの世の果てを見つけようとします。
私がまだ学生だった頃、家庭教師のアルバイトで教えていた中学生に、プレアデス星団、通称「昴」を教えて貰ったことがあります。勉強が終わって帰り間際に、「意識しないでぼうっと眺めていると、だんだんたくさんの星が見えてくるよ」と教えられて、その子と2人で夜空を眺めていたことを思い出します。その後、昴と言えば、谷村新司の歌で有名になりました。
流れ星に願いを込めたり、宇宙に永遠の生命の夢を追いかけたり、星とはつくづく不思議なものだと思います。おそらく、まだ現代の科学では解明されていない、生命の起源の秘密や時間と空間の謎が、星や宇宙の中に潜んでいる事を、私達は本能的に感じ取っているのかもしれません。
日経サイエンスの2003年8月号に、「平行宇宙は実在する」と言う記事がありますが、そのプロローグには、
「この世には別の宇宙がたくさん存在し,あなたとまったく同じ人生を歩んでいるもう1人のあなたがどこかにいる。そんなバカな?」
と書かれています。私達は、星に運命を見て、また来世を予想しますが、本当に彼方に輝く星たちに、私達の過去や未来がそっくりそのまま存在している可能性は否定できません。
この記事の中では、次のようにも述べています。
「無限の空間のどこかでは,いかにありそうにない事柄であっても,可能性のあるものなら現実となる。私たちの望遠鏡では観測できない外側には,私たちの宇宙とそっくりな別の宇宙がある。」