181.「ザウルスは誰とも戦わない!」という記事 (2003/08/27)

月間アスキー9月号に「ザウルスは誰とも戦わない!」という記事が掲載されています。Linuxザウルスの商品戦略いついてメーカーの方へのインタビュー形式で、ザウルスの存在価値を問いただしています。


私たちは、PDAの普及を考えるとき、その競争相手として携帯電話ノートパソコンを想定します。しかし、シャープの方が言われていたのは、携帯電話やノートパソコンはすでに存在し、生活に定着しているものなのであるのが当然であり、PDAはそれらをさらに便利にするためにあるのではないかということでした。


携帯電話とノートパソコンの間の、小さい範囲にしか生き残れないと考えるのではなく、携帯電話とノートパソコンの間には、必ず隙間があるというところから、何が必要とされているかを考えていかなければならないのだと語っておられます。


一見、ザウルスの売り上げを拡大することは重要ではないとも受け取れますが、ひとつの会社で携帯電話やノートパソコンを作っているわけですから、他の売り上げを侵食してザウルスの売り上げを伸ばしても、会社的には意味がないのでしょう。


PDAは何かの代用品ではなくPDAとしての役割があると言われているのですが、やはりノートパソコンが常時携帯するには大きすぎるために、PDAにその代用をさせることが要求されている、とも言われています。


Linuxについても、OSとして積極的に採用したというより、時流に乗ったと言った軽い感じが伝わってきて、同じ雑誌に載っているソニーのQUALIAの話とは違って、却ってスマートさを感じました。割と冷静にザウルスは企画・開発されているのだなと思った次第です。

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