パルマガで機長さんが、USの歳末商戦でパームのZireが、ベストセラーだったと報告されておられます。
日本ではその名前をどう発音するかぐらいしか興味を持ってもらえなかったZireですが、USではその新しい販売形態と低価格でパームの底辺を拡大したようです。
パームUSサイトのZireのページを見てみると、紙の手帳との対比が並んでいます。”積み上がった紙の書類、糊付きのメモ用紙を、便利なZireで置き換えましょう”と書かれています。あくまで紙との比較であり、Hotsyncの事も、”紙だとなくなったら困るが、バックアップができるZireなら大丈夫”といった具合です。
つまり、パソコンが好きな人に売るのではなく、紙のメモで埋もれている人に売ろうとしているのです。それなら、確かにメモ帳のリフィルを文具売り場に買いに来た人の見えるところに、ぶら下げるのが賢い売り方なのでしょう。”まだメモ帳使っているあなたに、もっと良い物がありますよ”と言う感じでしょうか。
ここまで用途と売り込む対象を絞った販売方法は見事です。特に、USの歳末セールといえばクリスマスプレゼントとして買われたのも含まれるかもしれませんが、家族に送るプレゼントを、何にしようかと迷っている人には、目に付くところにぶら下がっていて、値段が思ったより安いということが、必要条件になるのでしょう。