ふと思ったのですが、ソニーがCLIEにLinuxを採用したらどうなるのか?
このパームコミュニティーにも、様々な嗜好の方々がおられ、パームOSが好きだったり、パーム社の製品が好きだったり、CLIEが好きだったり、ソニーが好きだったり、PDAが好きだったり、、、、ソニーが次の新製品からLinuxを採用した場合、困りそうな人はCLIEとパームOSが同時に好きな人ぐらいかと思いましたので、無責任にも書いてみました。
ザウルスがLinuxを採用しているからといって、遠慮する必要はないでしょう。パソコンやサーバーでは、多くの企業が同時にLinuxを採用しています。今は、SCOの絡みで採用しづらい時期ではありますが、それを考えなければ、Linuxの方が将来にわたって大きなビジネスに結びつくと考えれなくもありません。
理由は3つあります。
- そもそもソニーはパームOSを好きで選んだ訳ではなかったのです。 ソニーがPDAを始めた時、パームOSとポケットPCとザウルスの中から選ぶとすれば、立場上パームOSしか選ぶ事ができなかったのです。シャープの軒下を借りる事はできませんし、ましてや宿敵マイクロソフトのOSなどは論外です。そうするとパームOSしか選択肢はなかったのです。
- ソニーは特徴のあるPDAを目指しています。ハイレゾ画面でエンターテインメントの道具であるCLIEには、独自のソフトウェアでなければ魅力を発揮できない事が多々あります。パームOSに蓄積されたのソフトウェア資産に、それほどソニーは魅力を感じていないのではないでしょうか?どうせ、独自ソフトウェアでなければ特徴を出せないのであるなら、開発環境がよりグローバルであるLinux環境の方が、サードパーティベンダーの協力も得やすく、パームOSより容易にソフトウェア開発を進める事ができるでしょう。
- ソニーは将来のネットワークコンピューティングに野望を持っています。ソニー社内で開発の許可が出るには、ネットワーク関連の商品だけであると言われています。情報家電、つまりこれからはコンピューターと家電・AV機器の融合が起こってくると予想されています。その為には、コンピューター会社と対等に張り合えるだけのハードウェアとソフトウェアの実績を積んでおかなければなりません。Linuxは、ハンディ端末から大型システムまで広範囲の適用業務をこなしますから、一気にコンピューター会社と対等な資産を備える事ができます。
要するに、今のCLIEには、パームOSと言う鳥かごは小さすぎるのではないでしょうか?ザウルスのように、独自OSで長らく実績を蓄えてきたシャープでさえ、Linuxバージョンのザウルスを出すのですから、パームOSをライセンスで使っているだけのソニーが、他のOSに鞍替えしても不思議ではありません。
今回のPEG-UX50は、特にパームらしさを捨てているように思います。もうそろそろ、小手先の改良の繰り返しではなく、どーんと大きな衝撃を私たちに与えてくれそうな予感がするのですが、いかがでしょうか?