神戸市北区に、キリンビールの神戸工場があります。以前はJR尼崎駅前にあったのですが、数年前に今の場所に移転して新しい工場を建てられたようです。
予約なしで自由に見学ができ、ビールの試飲ができることもあって、週末はかなりの盛況のようです。見学コースの最初には、ビールの原料がいろいろ並べられており、麦芽やホップの種類の違いによって、どのようなビールができるかが説明されています。
ホップは主要な原料の一つですが、世界最高と言われているのがチェコ産のものだそうです。ビールと言えば、ドイツやベルギーが有名ですが、チェコビールも、馬のおしっこと並び賞される程有名です(この例えの本当の意味は私も知りません)。しかし現地に行っても、なかなかビールにありつける所は少ないようです。
1989年5月にプラハに行ったとき、まだ旅行シーズンには早く観光客もまばらでした。そもそも、それほど賑やかな町ではありませんからレストランなども少なく、昼間見つけたカウンター形式のパブのような店で、やっとチェコビールにありつくことができました。
少し濃いめの色と、いかにも麦から作られたという独特の香りが特徴です。日本やアメリカのように、冷えたビールをグイッと飲むのではなく、味わいながら一口ずつ頂く感じですが、確かにうまかったのを記憶しています。
こんなにうまいビールがあるのに、夕食のレストランでビールはあるかと聞くと、「そんな低級なアルコールは置いていない、ワインならある。」と言われ、仕方なくワインを飲んだのですが、ビールに比べて此と言った特徴が見あたらないワインであったため、明日もう一度昼間にビールを飲むぞと決意したものでした。
詳しくは書けませんが、東欧の国らしい理由により、次の日はビールを飲むことができませんでした。結局一度しか飲むことができなかったのですが、是非また飲んでみたいと思っています。よくピルスナーと呼ばれるタイプのビールがありますが、チェコのピルゼンビールがその代表です。
ドイツのビールも良いのでしょうが、少し私には味がきつく感じます。ドイツビールではライト系の方が私には合うようです。また、フランスのビールなどと言うとまがい物みたいですが、結構私の好みに合っています。それから、オーストラリアビールもうまいと思います。どの銘柄を選んでも太陽の恵みを受けた穀物の香りがします。
USのビールは、大抵はアメリカンテースト、つまり味が薄いのですが、アイスビールになると結構味がシャキッとしていて、アルコール度数も高めになりお勧めです。バッド・アイスは、私のお気に入りです。
ただ、日本とUSのビールはチンチンに冷やして飲みますが、ドイツ人に言わせると「まずいから冷やさないと飲めないんだ」などと言い出します。まあ、それぞれのお国に合ったビールを、お好きな飲み方で頂くのがよろしいかと思います。