123.所変われば刃物も変わる2: ゾーリンゲン (2003/06/11)

ドイツのゾーリンゲン刃物で世界的に有名な町で、その中でもヘンケル代表的な刃物メーカーであると学校で習った記憶があります。


1987年に、新婚旅行でドイツに行ったとき、仕事で付き合いのあったドイツ人のお宅に、泊めて頂いたことがありました。


ストゥツガルト近郊のヘレンベルグに住む彼が、市役所広場を案内してくれた後、おみやげを買おうとした私と、彼、ピーターの会話です。


ドイツと言えば刃物だけど、やっぱりヘンケルが良いのかな?」


ピーターヘンケルって何の事だ?」


「ドイツで有名刃物メーカーヘンケルだよ。」


ピーター「そんな名前は聞いたことがないな。」


「そんなはずはないよ。ゾーリンゲンと言う町で作っているヘンケルだよ。発音が悪いのかな。エンケル?ヘーンケル?エンケール?ユンケル?」


ピーター「とにかく、そんなメーカーは知らん。ゾーリンゲンも刃物で有名ということは聞いたことがない。ドイツで刃物と言えば、WMFが一番だ!


WMFなんて、日本では聞いた事がないけど、それがお勧めならWMFの物でも買って見るかな。」


と言うことになりました。ピーターが知らないだけなのでしょうか?


ただ、私が小学生だった頃、デュッセルドルフに5年ほど駐在された方が日本に帰って来られた時に、ヘンケルのナイフをおみやげに頂きましたから、現地でも有名であったのは間違いないと思います。しかし、日本と同じ様にドイツも地域によって、有名な刃物の産地がいろいろあるのかもしれません。


この話には後日談がありまして、ヘンケルでもう一度、変な会話をすることになります。