最近日本製の製品を見直そうという機運が、高まりつつあります。品質の優れた製造工場としての日本の可能性を再認識して、競争力を取り戻そうとしています。
特に、以前から製造技術に一日の長がある企業の取り組みが熱心なようです。製造原価を下げるために、人件費の安い国に工場を作るのではなく、設計や製造行程を最適化することによって、コスト競争力を付けて行こうとしています。
6年前、USに住んでいたとき、Walmartのチョコチップクッキーが好きで、よく買っていたことがありました。そのパッケージには、次のようなメッセージか書かれていました。
「Walmartは、学力の不足している子供たちを支援し、USが国際競争力を取り戻す運動を支援しています。このクッキーの売り上げ金の一部は、学校教育の援助として寄付されています。」
WalmartのSam’s Choiceと名付けられた商品のシリーズは、すべて売り上げの一部が同様に寄付されていました。Samというのは、社長の名前だったらしいのですが、一企業が、国の将来を憂いていた様子がよくわかります。
これとは別に、国を挙げて国産品を品質の良さをアピールしようとして、様々なMade in The USA製品に、星を形取った同じロゴをあしらったラベルを付け、「US製の製品を誇りを持って製造・販売しています」と唱っていました。
当時、東南アジアは言うに及ばず、南米や中近東からの低価格製品に押され、国産品の売り上げが低迷していましたが、国産品の品質を向上することによって、活路を見いだそうとしていたのです。
私たちも、もう一度日本製の製品を、見直してみる必要があるのではないでしょうか?