暑い日が続いていますが、最近は夕方頃から少し風が吹くようになりしのぎやすくなって参りました。パソコンルーム兼物置でサイトの更新をしております関係上、暑すぎる日にはパソコンの電源を入れることさえ苦痛になります。特にCRT式のディスプレーは暑さに悲鳴を上げて、時々内部で火花を散らしております(冗談ではなく本当に)。
さて、東京では「打ち水大作戦」と称しまして、毎年夏の間、一斉に打ち水をして気温を下げ、風を起こそうと言う運動があります。
昨年は、34万人の方が参加されたそうで、実際に東京の気温を1度下げることが出来たとされています。今年は、100万人の参加で気温を2度下げる事を目標とされているそうです。
打ち水を江戸の風習として見直し、ヒートアイランド効果で上昇中の都会の気温を、少しでも下げる運動を広げようとしています。
大阪でも「御堂筋打ち水大作戦2004」が、8月18日正午に計画されています。ここでも2度気温を下げることが目標になっています。大阪は、以前から東京よりヒートアイランド現象が顕著であるとされていますから、その効果が期待されます。
エアコンは温度を下げるものと思っていますが、実際は部屋の熱を部屋の外に移動しているだけですから、決してトータルでは温度を下げる訳ではなく、逆にモーターを運転する事によって冷媒に与えられたエネルギーは、余分な熱エネルギーとなって大気中に放出されます。消費した電力分の熱エネルギーが、夏の暑さに拍車をかけることになります。
きつい冷房は体に悪いからと言って、部屋を閉め切らずに外気を入れながら冷房をかける人がいます。自然の空気に触れていないと健康に悪いと言う理屈です。
それなら冷房を切るべきです。部屋の温度がいつまで経っても下がらないので、エアコンがフル稼働するため必要以上に電気を浪費します。スピードが出ると怖いからと言ってアクセルとブレーキを一緒に踏んでいるドライバーと同じで、エネルギーの無駄遣いになります。
打ち水にも夏場の貴重な水を使うのではなく、洗濯のすすぎ水や風呂の残り湯などを使うように呼びかけています。
東京では一斉に打ち水をする日が決められていて、8月18日(水)正午と8月25日(水)正午に予定されています。1人当たり1リットルの水を蒔くと、百万人で行えば2度気温が下がると予想しているようですが、果たして今年の結果はどうなるでしょう?
あまりに多くの水蒸気が発生して、局地的に夕立が降ったりしないかと心配になってきますが、人がジャンプして地震を起こす運動よりは役に立ちそうです。
ただ、打ち水をして気温が下がって風が吹き始めたら、エアコンを止めることをお忘れなく。そよ風の吹く街を、浴衣を着て夕涼みに出かけると言うのも、これまた情緒があってよろしいのではないでしょうか。