512.大阪・三ノ宮間19分 (2005/06/13)

今朝の電車は踏んだり蹴ったりでした。まず早朝の踏み切り無謀横断によって、全体が5分程度遅れているところに、別の線区で起きた人身事故によって乗り入れている各列車の遅れが拡大しました。


とどめは先行する快速電車のパンタグラフにビニールが巻きつき、取り除く作業の為後続の列車が駅で長い間停車する結果となりました。


最近特に目に付くのは、踏み切りの無謀横断が増えてきていることです。社会の秩序が守られなくなってきていることの表れなのでしょうか?さらなる悪化によって、鉄道システムが崩壊することがないことを願います。


関西圏のJRは、ほかの私鉄に比べて同一列車の運転区間が長いため、事故や故障の影響が広い範囲に及ぶ反面、一気に連続した区間を乗り換えなしに乗車する事ができるメリットもあります。


高速化と共に整備されたアーバンネットワークによって、通勤圏・通学圏が拡大したのは確かですし、日帰り旅行に利用する人も増えてきました。しかし、行き過ぎた車両の高速化を反省する機運が高まってきました。


JR宝塚線の再開に際しては、最高速度が120Kmから100Km以下に暫定的に変更されようとしています。JR西日本の高速化によって安全性が犠牲になったという考えから、他の在来線の最高速度も下げることが検討されているそうです。


今130Km運転を実施している新快速は、大阪・三ノ宮間を19分で結んでいます。最高速度を落とすことによって19分が20分台になると、印象が大きく変わると懸念されているそうですが、阪神間を併走する阪急や阪神が28分前後掛かっている現状では、スピードの優位性は大きく変化しないと思われます。


また実際にはこれらの駅が出発地点や目的地であることは稀ですから、乗り継ぎや徒歩に掛かる時間を考慮した場合、主要駅間の所要時間はひとつの要素に過ぎないと言えるでしょう。


そう言えば25年ぐらい前に、鉄道関係の雑誌に面白い記事が掲載されたことがありました。それは、JRがまだ民営化される以前でしたが、すでに列車の高速化が始まっていた頃でした。

511.同窓会サイト (2005/06/13)

asahi.comに「ブログの利用、認知度ともに急増 出版社調べ」という記事が掲載されています。ブログの利用率2割近くに達し認知度7割を超え、この1年でブログはすっかり定着したとしています。


ただ、調査をネット上で実施したと言うことですから、母集団がかなり偏っていたかも知れません。PDA売り場で、パームの普及率のアンケートを取ったようなものでしょうか。


実は、今同窓会サイトを開設しようと準備を進めている関係で、インターネットの環境がどの程度一般の家庭に普及しているのか、気になっています。


高校時代のクラスで、毎年1回宴会の為に集まるのですが、しっかりした幹事のおかげで、すでに卒業以来30年近く続いています。


パーム系サイトをやっているついでと言っては何ですが、このサイトと同じサーバー上に同窓会サイトを開設して、過去の宴会の記録や次回の宴会の案内、また相互に連絡を取り合うことのできるメーリングリストを提供しようと考えています。


クラス単位で集まっているのですから同級会やクラス会と呼ぶべきところですが、一般的には同窓会の方が良く使われるので、ここでは同窓会サイトと呼ぶことにします。


同窓会サイトと言えば、「ウェブ同窓会 この指とまれ!」がありますが、それ程頻繁に更新することもないでしょうから、当サイトの初期の頃と同じく、ホームページビルダーによるHTMLファイルで構成してみようと思っています。


さて、パーム系サイトならばほとんど気にする必要がなかったのですが、同窓会サイトの場合、自宅にパソコンがない環境でも利用してもらえるようにしなければなりません。また携帯電話のウェブ閲覧やメールの機能で、問題がないようにしなければならないでしょう。


ウェブ画面に関しては、凝った機能さえ使わなければ問題はなさそうですが、メーリングリストが果たして機能するかどうか不安があります。


一般にメーリングリストでは、携帯電話アドレスは禁止されているそうです。配信エラーが多発することが多く、メールボックスの容量も限られているため、フリーメールアドレスと共に、メーリングリストにおけるネックになってしまうそうです。


メーリングリストには、無料と有料のものがありますが、無料のものは広告が入りますし、有料のものはレンタルサーバーより高いものがあり躊躇します。gooのメーリングリストは、無料でありながら広告が入らないのですが、2ヶ月間使用されない状態が続くと削除されてしまいます。


おそらくあまり配信の頻度が高くならないでしょうから、とりあえず転送メールでメーリングリストの代用にしようと考えています。


このサイトと同じレンタルサーバー上に、サブドメインによるリダイレクトを使って、サイトを構築しようと思います。さて、みんなに使ってもらえるサイトができるでしょうか?また半年ぐらい経った時に、報告させてもらいたいと思います。

499.「真の力」と言う名のキーボード (2005/05/09)

最近のキーボードは、どれもパソコンが基準になっているからか、タッチの軽いものが多くなりました。私が入社した頃は、コンピューターもキーボードもヘビーデューティーだったため、結構力を入れてキーを叩く人が多かったように思います。


また、昔はバッチ・ジョブをサブミットする時に、キーを強く叩くと実行順序が早くなるといった迷信が信じられていたものです。(本当か?) 


そんな訳で、もともとキータッチが強いところへ、オフィスのキーボードが古くなったために頻繁に使うキーの動きがぎこちなくなっており、なおさらハードヒットしなければ入力できなくなって来ていた為か、「キーインの音がうるさい」との苦情を頂いてしまいました。


それならばと、うるさい音を古いキーボードの所為にして、新しいキーボードを経費で購入することにし、どうせ経費で買うのなら、最高級のキーボードを狙うことにしました。


仕事の帰りに梅田のヨドバシカメラに寄って、音の静かなキーボードを探して展示品のキーを試してみるのですが、今ひとつ気に入ったものがありません。


しかもお値段がどれもお手ごろです。個人では手が出ない高額なキーボードはないものかと探したのですが、店頭にはなさそうでしたのでインターネットで検索することにしました。


そこで発見したのは、銀行や旅行会社で採用されているという、Realforceなるキーボードです。プレス屋さんが作った分厚い鉄板がキーの土台に入ったキーボードというところが気に入りました。そういえば、昔のキーボードのボディーは、鉄板でできていたものでした。


キータッチは現物がありませんから試すことができませんが、インターネットでは比較的静かであるとの評価がありましたので期待することにしましょう。


さて、見積もりを取ってみると、何と17,000円もします。十分最高級と言えるでしょう。自分で買うのは躊躇しますが、経費で買うなら安いもの!ポチッと押してしまいました。1週間ほどで入荷するとの事。


同じ頃、我が敬愛するちん様は、メロウライフにてキーボードを新調されたらしく、その後キーボードの品評会まで掲載されておられましたが、Realforceというキーボードはそこでも取り上げられるほどの定番商品だったようです。


さて、Realforceをまだ少ししか使っていないのですが、確かに他のキーボードとは違いを感じます。ただ、その違いが好ましいかどうかは、人それぞれの好みによって評価が分かれるかもしれません。


キーが軽く、そのためかキーインが速くなるような気がします。しかしクリック感が余りないため、節度があるタッチを好む方には物足りないかもしれません。


ただ、速く打っていると、キー自体の重さを感じます。実際はキーが重いのではなく、キーのベースに頑丈な鉄板が入っているために、叩いたときにしっかりとした感触があるのです。キーを押す力自体は軽いにもかかわらず、キーの重さを感じある辺りが、このキーボードの非凡なところでしょう。


デザインは大変地味です。これ以上地味なキーボードはないでしょう。ですから、17,000円もするのに、オフィスでは誰もキーボードが新しくなったことに気が付きません。(うまく行ったな!)


さて、今時珍しい"Made in Japan"のキーボード、Realforce。あなたも経費で買ってみませんか?(別に自腹でも良いですが、私には買えません。)

492.長かった春休み (2005/04/18)

「いつまで春休み続けているんだ!」と怒られてしまいそうですね。ご無沙汰いたしております。春休みのグアム旅行は1週間で終わっていたのですが、その後東京に出張があったりしてサイト更新から遠ざかってしまいました。


遠ざかっていたのには訳がありまして、旅行中に不注意で我が愛機、パームm100を壊してしまったのです。今更m100でもないだろうとお思いでしょうが、使い慣れているとそれはそれで十分に便利だったのです。


確かに、使用年数が3年を越えた辺りでホットシンクが不調になっていたり、文字の入力が不安定になっていたのですが、旅行中に使用不能になるとこれがなかなか困ってしまうのです。


何せ、旅行中のスケジュールやレストランの情報がすべて入っていますから、記憶に頼るしかありません。幸いグアムの情報と行っても知れていますから、パームに入力した時点で頭に入ってしまう程度の情報ですが、パームがないと不安になってしまいます。


ただ逆に、5分刻みでスケジュールを入れていたものですから、それに束縛されないようになったのは良かったと言えるでしょう。いずれにしても、パームに頼り過ぎることがないように注意しなければならないと思いました。


一方、帰ってきてから東京に久しぶりに出張したのですが、この時はやはりパームがないのは不便でした。特に今回は、初めて訪れた街に宿泊したものですから、ビジネスホテルの情報や乗り換え情報を、印刷したものを持ち歩くのは面倒でした。


m100の代わりに、今はバイザー・プラチナを持ち歩いています。これも相当に古い機種になってしまいましたが、m100から乗り換えるとかなり拡張されています。これからしばらくは、プラチナを使い続けることになるでしょう。


さて、PalmTrotterは旅行系パームサイトを目指しておりますが、最近はあまり旅行の話がありませんでした。そこで、次回からあまりおもしろい話はないと思いますが、少しばかりグアムのことについて書いてみたいと思います。

491.さおだけ屋の経営学 (2005/03/27)

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」 (山田真哉、出版社:光文社、発行:2005年2月、ISBN:4334032915)がよく売れていて、ベストセラーの2位辺りをキープしているようです。インターネットには、多くの書評が掲載されていて、なかなか好評のようです。


「さおだけ屋はよく見かけるが、実際に買った人の話しは聞かない。」すなわち、さおだけ屋からさおだけを買っている人はほとんどいないという前提で、「なぜさおだけ屋は潰れないか?」を、経費利益を説明しながら会計学の観点で分析しています。


しかし、商売として成り立つためには、同時に社会のニーズがなければなりません。


そこで、さおだけ屋から実際にさおだけを購入した経験を交えて(本当に買ったんかいな?)さおだけ屋の社会的ニーズについて、考えてみたいと思います。


5年ほど前になりますが、長年住んでいたマンションから別のマンションに引っ越したときのことです。当然以前のマンションで使っていたさおだけ(勿論竹製ではなく鉄製)を、引っ越しの荷物として持っていったのですが、新しいマンションでは長さが足りず、使えなかったのです。


マンションのベランダに、さおだけを引っかけるためのフックが2つ付いていますが、そのフックの間隔が新しいマンションでは広くなっていて、以前使っていたさおだけの長さでは届かなかったのです。


まだ子どもが小さかったこともあり、洗濯は生活する上で必須でありました。引っ越しの荷物に埋もれながら、とりあえず洗濯ロープでしのぐ事も考えていたその時、「さおーだけーー」の声が近くでするではありませんか!


早速外に飛び出しさおだけ屋さんのトラックを探しましたが、引っ越ししたばかりで土地勘がありませんから、声はするけど姿は見えず。いったいどっちの方角にいるのやら見当が付きません。


通りすがりにさおだけ屋のトラックを見かけた時にはゆっくりに見えますが、いざ追っかけてみるとこれが意外に速いのです。「さおーだけーー」の声を目指して走って行っても姿はなく、次は又別の方角から聞こえてくるのです。


やっとの思いでトラックを発見した時には、引っ越しの疲れも相まって息も絶え絶え。もともと買う気が十分あるところへ追っかけ続けましたから、「さおだけ欲しい欲しい」の極限状態です。提示されるさおだけの値段が高いか安いかを判断する余裕はありません。


勿論敢えて高級品を選ぶようなことはしないで、その中では一番手頃な値段のものを2本購入したのですが、あとから考えてみればホームセンターで普段売っている値段の5倍はしていたでしょう。


しかし、その時は値段のことより、引っ越しでバタバタしていた時に良いタイミングでさおだけ屋さんが来てくれたと喜んだのでした。


さて、これを会計学的に見れば、経費がほとんどかからない売り方をしているため、たまに売れればすべて利益になるという事らしいのですが、私が購入したさおだけ屋さんは、かなり遠くから来られていましたから、それなりに経費はかかっていたのかも知れません。


その後、ホームセンターでさおだけを2本買い足し今に至っているのですが、確かにホームセンタのものは安かったです。しかも、普通の車で運びやすいように収縮出来るようになっています。


ただ使い続けていると、収縮できるタイプのものはどうしても中に雨水が入るため金属部分が錆びてしまい、さおだけ自体が汚れてしまうのです。さおだけ屋さんから購入したものは、そのようなことはありません。


さおだけもフルサイズの4m近くのものになりますと、トラックでなければ運ぶことが出来ません。結局、長いものは配送にコストがかかってしまいます。あるいは、自分で車に乗らない人にとっては、さおだけ屋は欠かせないのではないでしょうか?


さおだけ屋のさおだけがあまり売れているのを見たことがないとしても、少ないながらも確実に存在する社会のニーズに応えているのかもしれません。


さて、最後にさおだけ屋の移動速度さおだけの価格設定について、触れておきたいと思います。


さおだけ屋のトラックを探すのに苦労したと書きました。さおだけが欲しいと思って、そぐそこにいるはずのトラックを探すも、なかなか追いつけない。そこで追いかけるわけです。追いかけるけど、追いつけない。


これは、目の前にニンジンをぶら下げられた馬みたいなもので、どんどんと欲しいと言う気持ちが強くなるわけです。そこでやっと見つけたさおだけ屋から買おうとする時には、欲しいという気持ちが十分熟成していますから、多少高くても気にならないわけです。


当然さおだけ屋は、その地域でのさおだけの需要を把握していなければなりません。しかし、それだけでさおだけ屋が務まる訳ではなく、追っかけてくる購入者にすぐに発見されずに相手を焦らしながら、しかも追いかけるのを諦めさせない、地域の道路事情を考慮した速度を維持しながら、トラックを巡回させることが出来なければならないのです。


ただ漠然とトラックで徘徊しているように見えるさおだけ屋ですが、ホームセンターより5倍高いさおだけの価格を維持するために、実に綿密な計算をしているのです。(本当かいな?)


さて、どなたか「さおだけ屋のドライブテクニック」について、本を書いてみませんか?