今朝の電車は踏んだり蹴ったりでした。まず早朝の踏み切り無謀横断によって、全体が5分程度遅れているところに、別の線区で起きた人身事故によって乗り入れている各列車の遅れが拡大しました。
とどめは先行する快速電車のパンタグラフにビニールが巻きつき、取り除く作業の為後続の列車が駅で長い間停車する結果となりました。
最近特に目に付くのは、踏み切りの無謀横断が増えてきていることです。社会の秩序が守られなくなってきていることの表れなのでしょうか?さらなる悪化によって、鉄道システムが崩壊することがないことを願います。
関西圏のJRは、ほかの私鉄に比べて同一列車の運転区間が長いため、事故や故障の影響が広い範囲に及ぶ反面、一気に連続した区間を乗り換えなしに乗車する事ができるメリットもあります。
高速化と共に整備されたアーバンネットワークによって、通勤圏・通学圏が拡大したのは確かですし、日帰り旅行に利用する人も増えてきました。しかし、行き過ぎた車両の高速化を反省する機運が高まってきました。
JR宝塚線の再開に際しては、最高速度が120Kmから100Km以下に暫定的に変更されようとしています。JR西日本の高速化によって安全性が犠牲になったという考えから、他の在来線の最高速度も下げることが検討されているそうです。
今130Km運転を実施している新快速は、大阪・三ノ宮間を19分で結んでいます。最高速度を落とすことによって19分が20分台になると、印象が大きく変わると懸念されているそうですが、阪神間を併走する阪急や阪神が28分前後掛かっている現状では、スピードの優位性は大きく変化しないと思われます。
また実際にはこれらの駅が出発地点や目的地であることは稀ですから、乗り継ぎや徒歩に掛かる時間を考慮した場合、主要駅間の所要時間はひとつの要素に過ぎないと言えるでしょう。
そう言えば25年ぐらい前に、鉄道関係の雑誌に面白い記事が掲載されたことがありました。それは、JRがまだ民営化される以前でしたが、すでに列車の高速化が始まっていた頃でした。