533.ビジネスホテルは新しいほど良い (2005/07/28)

「女房と畳は新しいほど良い」などと言っていたのは、いつごろまででしょうか?今や女房と言う言葉はあまり使いませんし、畳の部屋もフローリングの普及によって減ってきました。今は、「新しくなくても、あれば(いれば)良い」といったところでしょうか。


久しぶりに東京に出張に行ってまいりました。いやぁ東京は活気がありますね。どんどん新しいビルが増えていて、あちこちにランドマークタワーと呼べる高層ビルが建っています。


新規にオープンする高級ホテルは、最高のサービスによって固定客を掴もうと、開業前から凌ぎを削っているようです。1泊4万円とか5万円クラスのホテルですから、最上のくつろぎ空間を提供することで競い合っています。飛行機で言えば、ファーストクラスやビジネスクラスに相当するでしょう。


一方、飛行機のエコノミークラスのように、安全で安ければ良いと言うカテゴリーがビジネスホテルです。ただ、やはり新しい方が気持ちがいいですし、だからと言って値段が特別に高くなるわけではありません。


いくらメインテナンスが行き届いていたとしても、やはり時間が経てばくたびれてくるものです。また最新の設備の方が機能的に優れていることも多いでしょう。


そこで、最近泊まったビジネスホテルの中で、新築物件を2つほどご紹介したいと思います。


まず1件目は、東京日本橋にあるトレストイン日本橋です。最寄り駅は茅場町ですが、東京駅からは歩いて15分ほど。日本橋の高島屋に寄っていけば、それほど距離を感じないうちに到着します。


東京証券取引所に近く、周りは銀行や証券会社が多いため繁華ではないですが、コンビニなどもあり不便はありません。


開業は今年の6月28日。今でちょうど一ヶ月が過ぎたところでまだピカピカと言った感じです。1階にコーヒーショップが入っており、朝食はここのセットメニューが無料で付いています。


この場所は、1887年に火力発電によって電灯線による電力供給が初めて行われた、「電燈供給発祥の地」だそうで、ホテルの前には記念碑があります。


それを裏付けるように、ホテルの経営は東京電力系の東電不動産が行っており、安心して宿泊することができます。


設備的には、20インチのフィリップス製液晶テレビが設置されており、インターネットの閲覧がパソコンがなくとも無料でできます。最近のビジネスホテルとしての設備は全て揃っており、ユニットバスはウォシュレット完備です。


隅田川までも近いですし、永代橋観光にもってこいです(?)。オープンキャンペーン中は、一泊6500円のようです。


さて、もう1件は横浜です。地下鉄関内駅からは2分、JRの関内駅からだと5分と言うところでしょうか。アパホテル横浜関内のオープンは今年の4月。横浜方面のご宿泊にはお勧めです。


アパホテルと言うと、電車の広告でおなじみの社長の顔の印象が強くて、さぞかしホテルもあくが強いのではないかと思ってしまいますが(私だけ?)、特にそのようなことはないようです。


このホテルの最大の特徴は、最上階の大浴場です。サウナ露天風呂までがあり、都会でリゾート気分(?)が味わえます。また、中華街まで歩いて10分程で行けますから、夕食の外出も楽しみの一つです。


設備も最新のビジネスホテルとして申し分ありません。シングルルームのお値段は6500円からですが、今なら5500円ぐらいのキャンペーン価格があるようです。


もうこれで東京と横浜のビジネスの宿は決まりです。


と言いながら、今は地球博に行くための名古屋のホテルを必至に探している最中です。どこか良いところありませんか?

532.近況報告2 (2005/07/22)

最近パームPIMを使うことがめっきり減ってきました。今使っているバイザー・プラチナにカバーを付けていることにも、関係がありそうです。カバーが付いているだけで、取り出すのが億劫になってしまうような気がします。


バイザーなどと聞くと、今ではなんとなく語呂が悪く思えるほど見かけなくなりましたが、その野暮ったいデザイン大らかな動作速度には、現代社会が忘れかけた生活の余裕を思い起こさせるものがあります。


実際PIMを使わなくなったのは、それほど重要なスケジュールがないことの方が、理由としては大きいかもしれませんが。


以前取り組んでいた高校の同級会サイトを作る作業も、メーリングリストの設定などで試行錯誤をしておりましたが、一通り自分で満足のいくものが出来たので、今は落ち着いています。


と言っても、まだ誰にも知らせてないためアクセスも当然ないのですが、次の秋の同級会までには会員を募っていこうと思っております。(会員制か?)


新しいサイトは、作り出すと結構癖になるものですね。今度は営業系サイトを手掛けてみたいと思いまして、まずは提案書などを作って、身内にドメイン取得とサイト運用を勧めてみようと思っております。(かなり無理強い!)


今年になって、日経ビジネス誌を定期購読し始めたものですから、通勤電車で時間をもてあますことがなくなったのは良いのですが、毎週毎週新しい号が到着する前に読んでしまおうとして、電車の中で寝ている暇がなくなってしまいました。


おかげでPiloWebで巡回した読み物をPalmで読むことも、すっかりなくなってしまいました。なおさらPalmから遠ざかるばかりです。


電車と言えば、JR宝塚線が事故の後再開されて1ヶ月以上経ちましたが、最高速度120Kmから95Kmに下げられたことについて乗客にアンケートを取ったところ、最高速度は95Kmのままで良いという意見が大勢を占めたそうです。


確かに、所要時間が2分ほど長くなるのですが、それより安全を優先してもらいたいと言うことでしょうか。あるいは代行輸送で阪急電車に乗っていたから、95Kmでも十分に速く感じるのかもしれません。


気が付けば子どもたちは夏休みに入り、セミがせわしなく鳴く夏真っ盛りになってしまいましたが、最近のセミはいろいろな種類のセミが一斉に鳴き始める傾向があり、もう既にヒグラシが鳴いていたりします。


この暑い夏に花粉症とはこれ如何に。夏は夏で稲などの花粉が飛び回っているらしく、杉花粉より強力ではないかとさえ思えます。秋になれば菊系の花粉が飛びますし、ほとんど一年中休みなしで花粉症に苦しむようになってしまいました。


花粉の少ない杉の木の開発が進んでいるそうですが、いろいろな種類の植物に対して、アレルギーを持つ人が今後増えてくるのではないかと思います。(仲間を増やそうとしている。)


さて、普段はあまり長距離電話をかけない我が家では(その代わり市内通話が異常に長い)、通話料の安いIP電話にはあまり興味がなかったのですが、昨日急に海外との電話会議をすると言うことで、夜の11時から東京に電話をしなければなりませんでした。


会社にいるならいいのですが、夜の11時からですと自宅からかけることになります。会議は1時間以上続くこともありますから、ここは一発SkypeOutの設定でもしてみようと、夜の9時ごろからセットアップを始めました。


まず最初につまずいたのは、SkypeOutのクレジットを手に入れるところでした。クレジットカードの情報を入れても一向に先に進まず、クレジットカードを替えたりしながら思案した結果Operaではダメだと解り、IEに切り替えて最初の難関は何とかクリア。この時点であと1時間しか残っていません。


しばらく待ってから自宅に電話してみると、なんとかかりました。しかし、ADSLでつながったパソコンから電話をかけて、同じ電話線でつながった電話が鳴ると言うのは面白いものですね。


電話が鳴ったのは良いのですが、今度は全くSkype側から話している声が聞こえないようです。辛うじてSkype側では相手の声が聞こえるのですが、それも音質はかなり悪いです。しかも階下で話している声は1秒以上のタイムラグがあるようです。


ここでタイムアップ。結局、電話会議は通常の電話料金がかかってしまいました。


あとから調べてみると、どうもパソコンの前面にあるマイク端子が機能しておらず、背面のマイク端子なら使えるようです。ただし、音質に関しては最悪で、何らかの対策が必要になるでしょう。


さて、世間ではSkypeが有名になってしまいましたが、VoipBusterなる無料電話もなかなか良いと言う噂もあります。まだBETAリリースで少し怪しい雰囲気がありますが、SkypeならSkypeOutを使って有料になってしまう一般加入電話にかける時でも、USや中国を始め主要27カ国ならば無料でかけることができるそうです。


今はまだ正式にリリースされていませんが、今後の動向が気になるところです。ただし、日本は現在のところ主要国には入っていません。まだIT立国として認められていないと言うことでしょうかねぇ。


動向と言えばデラデラメモ《NEO》で知ったのですが、何やら新しいサイト"DOGCAST"が始まったそうですね。バイタリティー溢れる方々のお笑い&テクニカルバラエティだそうですから、大いに期待できそうです。早速今晩聞いてみることにいたしましょう。


以上、近況報告終わり。

526.業務報告 新規サーバー導入完了 (2005/07/08)

たまには、業務報告なんぞをさせていただこうかと思います。


ここ3ヶ月ほどかかって、会社の部門用サーバー5台導入いたしました。と言っても、テクニカルな仕事はほとんどなくて、事務的な手続きばかりでありましたが、たまにはこのような仕事も気分が変わって良いものです。


最近のパソコンの性能向上にはすごいものがありますが、サーバーも負けず劣らず、結構がんばっているのですね。前回導入したマシンに較べて、テクノロジー的には2世代新しくなったのですが、ここまで一気にCPUパワーが上がってしまうと、プロセスの結果が出るのを待っている暇がありません。


サーバーのレスポンスが速すぎると、こちらの休む暇がありませんから、どうしても追いつめられた感じがしてきます。まあ、そのうち流すプロセスもだんだん重たくなってくるでしょうから、同じぐらいのレスポンスに落ち着くでしょうが、しばらくは息が詰まるほどの高速レスポンスに耐えなければならないでしょう。


5台も真新しいサーバーを目の前にすれば、レンタルサーバー屋を始めたくなってしまいますが、今回のマシンのスペックはいささか偏っているようです。


ウェブサーバーに使われていたサーバーを、中古で物色していたときによく見かけたのは、大量のディスクがありながらCPUは極控えめで、メモリーも1GB当たりのマシンでした。


設計業務で使う場合は、どうしてもCPUパワーメモリーが必要ですから、中古のマシンにメモリーとCPUボードを追加してやらなければなりません。そうすると結局高く付いてしまいますし、新型の方がコストパフォーマンスが格段に向上してきているので、かえって割安になってしまうのです。


今回導入したマシンは、1筐体当たり2CPUを実装して、CPU当たり8GBメモリーを搭載していますが、それでも全体の大きさはタワー型のパソコンとあまり変わりませんし、消費電力も最大で600Wそこそこです。


今日は、借り物のスイッチングハブLANケーブルを自前にものに交換して、とりあえずすべてのセットアップが終わりました。


あとはがんがん使い混むだけの筈なのですが、如何せんUNIXのバージョンが新しすぎてアプリケーションがまだ対応していない為、しばらくはガラガラの状態が続くでしょう。


さあ、今がサーバーで遊ぶチャンスです。ってあまり面白い遊び方を知らないですね。何をやっても仕事にしかならないような気がします。やっぱり業務用はつまらないですね。


新しいマシンの匂いを嗅いでいると、自宅用のパソコンを買い換えたくなってきました。今日はヨドバシカメラにでも寄って帰りましょうか。


以上、業務報告終わり。

525.安くておいしいワインの見分け方 (2005/07/07)

最近PalmTrotterでは、「安い」とか「無料」がキーワードになってきた感があります。そのうち、ケチケチトロッターにサイトの名前を替えるかもしれません。


さて、今日のテーマは「安くておいしいワインの見分け方」です。始めにお断りしておきますが、対象は素人限定、プロや業者の方はお断りします。(要するにいい加減なことを書くと言うことだな!)


高級なワインを高級なレストランで頂く場合は、自分で選ばなくても優秀なソムリエが、世界中の選りすぐりのワインから、食事と好みに合ったワインを選び出してくれるでしょう。


しかし、安いワインを店で選ぶときは、自分で見定めなければなりません。いくら安いワインといっても少しでもおいしいワインにありつきたいですから、見分ける方法があれば試してみたいものです。


さて、とりあえずワインを探しにスーパーやお酒のディスカウント店に行ってみると、500円ぐらいから5000円ぐらいまであって、意外と幅の広い品揃えだったりします。


ここではその中で1000円前後のワインを選ぶことにしましょう。500円辺りだと飲めれば良いと言った感じになりますし、1000円台後半から2000円台にかけては当たり外れが大きく、選ぶのが難しいとされているようです。


家庭で食事と一緒に頂くテーブルワインとしては1000円辺りがお手頃ですし、この値段でおいしいワインに当たれば儲けものでしょう。


そもそもワインのラベルには、やれバニラの香りがするだの、カシスを想わせる余韻が残るだの、土や動物の香りのヒントが感じられるなど、連想ゲームのようなお言葉が並ぶこともしばしばです。


動物の香りとは、何でも洗ったあとの犬の体の匂いに似ているとか。これが褒め言葉になるのですから、ワインとは何と奥が深いものなのでしょう。


ラベルを読んでイメージが湧くのならそれで良いのですが、想像がつかない人もいらっしゃることでしょう。また、安いワインの場合は、特に香りがするわけでもないのに、ラベルには高級ワインと同じようなごたくを並べたものが少なくありません。


そこで本題のおいしいワインの見分け方ですが、「人は外見で判断してはいけない」と学校で教わったとおり、飲んでみるのが一番です。


デパートなどで試飲してからで買うのが、一番確実でよろしいかと思います。誰が何と言おうとも、自分で飲んでみてこれはいけると思えば買って帰れば良いのです。しかし、試飲して買うのでは、ワインを見分けたことにならないですね。ごもっとも。


ワインはご存知のようにコルクの栓を使いますが、だんだんと良質のコルクが採取できなくなってきたため、最近の安いワインではコルクではなく、プラスチックが使われたり、スクリューキャップになっていたりします。


経験では、スクリューキャップやプラスチック製の栓をしたワインでおいしかったものはほとんどありません。一部の地域の高級ワインでは、コルクからスクリューキャップに切り替えるところもあるそうですが、今のところコルクを使ったワインの方が、味に気を使っているような気がします。


しかし、スクリューキャップならば外から見て分かりますが、プラスチック製の栓は、シールされていれば見分けることができません。


そこで、次なる見分け方は、ビンの底くぼみが大きいほど、おいしいワインであると言われています。これは結構通説になっているようですし、割と当たっているような気がします。


確かに、ワインの沈殿物(オリ)を貯めるためにあると言われますから、長い間貯蔵することを想定した高品質なワインにはくぼみが欠かせないでしょう。一般的に白ワインは赤ワインに比べてオリが出にくいため、くぼみは小さいようです。


また、貯蔵中割れにくい丈夫なビンを使ったワインも、品質が高いことが多いそうです。メロンやスイカを選ぶのと同じように、手に持った時ずっしりと重く感じるのが良いワインだと言うことです。


結論としては、持ち上げた時に重たくて、底が大きくくぼんでいるワインがお勧めと言うことでしょうか。さあ、早速本当かどうか、安くて重たくてくぼんだワインを買ってきて試してみましょう。


もし、そのワインがあまりおいしいワインでなかったとしたら、「やっぱりワインは外見で判断してはいけないのだ」としたり顔で言いながら、さらにもう1本ワインの栓を抜きましょう。


そのうち、ワインの味なんて些細なことに思えてきますから。(それは単に泥酔してるだけと違うか!)

513.京都・大阪間電車競争 (2005/06/14)

もう30年近く前になるでしょうか。当時、国鉄新快速は、京都から大阪まで32分ぐらいで走っていたと思います。現在の130Kmで突っ走る新快速でも29分掛かりますから、相当速かったと言えるでしょう。


もっとも今は高槻と新大阪に停車しますが、当時は京都・大阪間はノンストップでしたから、速度的には今より遅かったのでしょうが、それでも、同じ区間をノンストップで走る特急列車を、途中で追い抜いてしまう程でした。「特急料金を払っている列車を追い越すとは何事だ!」と、問題になったこともありました。


一方、迎え撃つ阪急京阪もスピード競争の真っ只中でした。しかし、停車駅が多いこともあり、京都・大阪のそれぞれのターミナル駅まで、36分から40分と言ったところでした。


ダイヤだけを見れば、国鉄が一番速いのははっきりしています。しかし、出発地点と目的地によっては、どの鉄道を使うのが一番早いか判らないものです。


各鉄道間のスピード競争の激しさが増す中、ある鉄道関係の雑誌では、ひとつの実験をすることにしました。実際にある出発地点からそれぞれの鉄道を使って目的地に向かい、どの鉄道が一番先に着くかを競争したのです。


スタートを正午とし、出発地点は京都市役所、目的地は大阪市役所でした。


京都市役所は、一番繁華な河原町三条・四条のすぐ北にあり、京阪の三条駅まで徒歩7分、阪急の河原町駅まで徒歩10分の距離にあります。一方、国鉄京都駅まではバスに乗らなければならず、30分以上は覚悟しなければなりませんでした。


また、大阪市役所は淀屋橋にあり、京阪淀屋橋駅からはすぐのところにありますが、国鉄と阪急は、地下鉄御堂筋線を一駅乗らなければなりません。


3人の雑誌スタッフが、正午ちょうどに京都市役所前をスタートして、それぞれの駅から電車に乗り、大阪市役所前で再び集合したのですが、果たしてどのルートが一番早かったのでしょうか?


結果は、阪急が一番早く、次に京阪、最後は国鉄だったと思います。一番有利だと思われた京阪は、ダイヤの関係で出発駅での待ち時間が長かった為に、2位止まりになったようです。また、全体としてはどのルートでもそれ程大きな差がなく、1位と3位の差は10数分だったと思います。


さて、あれから30年近く経った今、同じ競争をすればどうなるでしょうか?「ジョルダンの乗り換え案内」で京都市役所から大阪市役所をシミュレートしてみました。各市役所の最寄りの地下鉄駅まで、徒歩5分とした結果は次の通りでした。



  1. 京阪 13:07到着
  2. JR 13:14到着
  3. 阪急 13:18到着

今回は阪急の始発駅での待ち時間が長くなってしまい、不利になってしまいました。JRが2位に食い込んだのは、車両の高速化もさることながら、京都市地下鉄が開通したおかげで、JR京都駅までの時間が大幅に短縮された効果が大きいようです。


目的地に早く到着することは、交通機関にとって大切なことですが、それ以外にも駅の利便性駅構内の移動のしやすさ運行の定時性車内の快適さリーズナブルな運賃など、鉄道を選ぶ上で重要な要素はいくつかあります。


車両の高速化だけに目を奪われるのではなく、鉄道システム全体の調和を取りながら進歩することによって、安全で快適な交通システムを目指してもらいたいものです。