大型汎用機が大勢を占めていた頃、端末といえばノーインテリジェンスでした。フォントもハードウェアに組み込まれた物だけ、キー入力したコードが変換されてホストに送られるだけの機能しか持っていませんでした。
最初、パソコンは単独で使用しており、ネットワークにはつながっていませんでした。そんな中で、日本語環境が整い始め、ワープロや表計算やチャート作製機能を、オフラインで使っていました。
会社では、社員がどんどんとドキュメントを作り始めたので、その最新版がどこにあるのか、誰が責任者であるのか等が分からないままに、中身の判らないフロッピーディスクだけが、積み上がっていきました。
全く同じ目的のドキュメントを、同時に複数の社員が作製する事も、珍しくありませんでした。プリンターで印刷を頻繁にするものですから、紙の消費量が飛躍的に増えました。
このままでは、ドキュメントのごみで会社が埋もれてしまう!
そこで、ネットワークにパソコンをつないで、共通した情報はデータベース化し、ドキュメントの重複をなくしバージョンを管理できるようなサーバーを設置し始めました。ドキュメントの作製と閲覧は、クライアントであるパソコンで行い、データーベースはサーバーで管理するようになりました。
サーバーの管理も、出来るだけ汎用的なソフトウェアを使い、それらは後にグループウェアやミドルウェアと呼ばれるようになります。サーバーとクライアントの分類は、いろいろなケースがあると思いますが、パソコンをクライアントとした体系が一般的になって行きました。
さてパソコンはその後、WEBの発達と共にインターネットやイントラネットを参照したり、メールの送受信に使ったりと、用途を増やしましたが、相変わらずオフィスツールを使ったドキュメント作成・閲覧や、サーバーからのダウンロードも重要な用途です。
さて、ダウンサイジングのこれまでを見てきたわけですが、今後更にパソコンからパームへとダウンサイジングを推進する為に、次回はパソコンで行っている業務を分析してみたいともいます。