495.グアム旅行3: リゾートでショッピング (2005/04/21)

「リゾートでは潮風に吹かれて、海辺でのんびりとするのが正しい過ごし方である!」

だから、「リゾートに行って買い物に興じるのはナンセンスである!」という主張はごもっともだと思います。


私も昔はリゾートに行って、買い物などしませんでした。それでリゾートに行ってもやることがなくて退屈でした。だからリゾートは余り好きではありませんでした。


しかしリゾートと言われる所は、屋外では紫外線が強くて、1日中浜辺で寝そべっているのは不可能です。半日あれば十分でしょう。第一それ以上は体が持ちません。


多くのリゾート地には、観光客が訪れやすい場所にショッピング施設があります。ハワイ沖縄でも、デューティーフリーストアー(DFS)アウトレットに行くことが、ショッピングの定番となっています。ここはリゾートのもうひとつの過ごし方として、ショッピングを楽しむことにいたしましょう。


10数年前に始めてグアムを訪れた時から比べると、今のグアムのショッピング施設は充実していると言えるでしょう。DFSも以前の場所からホテルが並ぶ中心街に移転して賑わっていますし、アウトレットも登場しました。


当初グアムのアウトレットは、「プレミアム・アウトレット」と言いましたが、ある時から「プレミア・アウトレット」に変更になっています。日本やハワイでおなじみの、チェルシーが展開するアウトレットとは系列が異なるようです。


グアムのプレミア・アウトレットの中での一番のお勧めは、何と言っても”Ross"でしょう。”Dress for Less"というキャッチフレーズでお馴染みの、このお店での買い物スタイルはズバリ、「宝探し」


いつ行っても閉店セール後といった雰囲気で、ぶらっと眺めただけではめぼしい物は見つかりません。しかしいったん腰を落ち着けてじっくり探してみると、日本なら高級ブティックに陳列されているような商品が、無造作に積み上げられていたりするのです。


同様の店として、US内では"T.J.MAX"やボストンの"Filene’s Basement"がありますが、通常のアウトレットの店をさらに過激にした感じと言えば良いでしょうか。


毎日入荷される商品が異なりますし、同じ日でも時間によって新しい商品が並んでいたりしますから、滞在中何回も通う人がいるようです。


最近は、ポロ・ラルフローレントミー・ヒルフィガーが多く入荷しています。安く買えるだけでなく、宝探しを楽しむことができますから、安くて気に入ったものをゲットした時の喜びもひとしおです。


あとグアムの買い物エリアとしては、メーシーズも入っている大型のショッピングモールである"Micronesia Mall"、日用品が安い"K-Mart"DFSが主なところでしょうか。逆に個人の商店が立ち並んでいる所は余りなく、値段を交渉したりする楽しみはないかもしれません。


買い物にはトラムと呼ばれる路線バスが、20-30分おきにこれらのショッピングエリアを巡回しており、どのホテルに滞在していても安心して利用することができます。


さて、安い物には目がないので思わず買い過ぎてしまうのが常なのですが、今回の目玉商品はトミー・ヒルフィガーの「枕」。2つも買いましたから結構トランクに入れるには大きいのです。旅行に行って買うものではないような気もしますが、去年は大きな布団を2枚買いましたから、もっと持って帰るのが大変でした。(って一体グアムに何を買いに行ってるんだ!夜逃げと間違われるぞ!)

494.グアム旅行2: 国際航空安全認証 (2005/04/20)

もう2ヶ月ほど前のニュースになりますが、2004年に世界で起こった商業航空における事故件数が、第二次世界大戦以降で最も少なかったそうです。2002年に比べても、航空機事故による死者数が半減していますから、ここ2・3年で安全性が急に高まって来ているようです。


IATA(国際航空運送協会)が、IOSA (IATA Operational Safety Audit)と呼ばれる、国際航空安全認証の制度を開始したのが2003年でした。事故を減らすための安全基準の厳格化によって、事故の件数が着実に減ってきていることが、数字に表れ始めています。


このIOSAは、まだスタートしてから2年しか経っていませんから、全ての航空会社が既に認証の為の点検を受けている訳ではありませんが、多くの航空会社が認定獲得に動き出しています。


今年の1月、大韓航空は、IATA加盟航空会社270社中19番目となる認証を獲得したそうです。既に認証を獲得している航空会社には、シンガポール航空ルフトハンザ航空スカンジナビア航空などの、以前から安全性に高い評価を得ている会社が並んでいます。


大韓航空は、総合統制センターの新設等により、高い安全性の確保に努めてきたそうです。以前は安いけれども安全性に不安がありましたが、今や安全性を売り物にできる航空会社になっているようです。


同じような評価を受けていたアエロフロートも、2005年内にIOSAの点検を受ける予定になっているそうです。今やどの航空会社も、安全性の向上に余念がありません。


一方、我が日の丸航空は、今や落とし物の名人になってしまいました。大きな事故が起こる前に、早く何とかしてもらいたいものです。


また、大韓航空は、機内サービスも充実しています。決して定評のあるその他のアジア系航空会社に引けを取りません。日本ーグアム路線では近距離の為、どの航空会社も食事や飲み物を簡略化する傾向にありますが、大韓航空では十分な機内サービスを受けることができるでしょう。


言うまでもなく、大韓航空のハブ空港はソウル郊外の仁川(インチョン)空港ですが、世界の空港満足度調査2004年度版では堂々の2位にランクされています。設備が新しく機能的に配置されているのはもちろんですが、駐機中の大韓航空機の数の多さにも圧倒されます。


特に、飛行機を探さなければならないほど、まばらにしか見かけない関西空港から行くと、その差は歴然です。免税店やレストランが搭乗口に近い事もあり、USの空港にあるような華やかさを感じました。


日本から直接グアムに飛ぶと3時間ほどで到着しますが、仁川経由だと待ち時間も含めて、7時間近く掛かってしまいました。これでは日本から近いというグアムの利点を生かせないのですが、韓国の雰囲気を少しだけ味わえるのも楽しいものです。


今回はグアムと関係がない話になってしまいましたが、次回はグアムのショッピング事情について、簡単に触れてみたいと思います。

493.グアム旅行1: 日本から最も近いUSA (2005/04/19)

さて、グアム旅行を一言で片付けるならば、「安、近、短」でしょう。何と言っても安く行くことができて、近くて飛行時間も短いですし、時差も1時間しかありません。


それゆえに、外国に行った気分が出ないのが難点ですが、日本から近い海外リゾート地として、多くのリピーターに支持されているようです。


グアムの良いところは、年中変わらない気温です。ハワイでさえも、冬は海で泳ぐのはつらいものがありますが、グアムは最高気温が30度、最低気温が25度で1年を通して変化しません。


もちろん雨季はありますが、5月から11月に掛けて日中スコールがある程度で、日本のような長雨になることはないようです。


ただし、台風直撃すると中途半端ではなく、立派な高層ホテルでも、大半の部屋が使用不能になってしまうこともしばしばです。老朽化したホテルでは、そのまま廃業してしまうことも珍しくありません。


また最近では、付近の(と言っても200Km程はなれているそうですが)火山の噴火による火山灰が降って来ることがあるらしく、風向きによっては警報が発令されることもあるそうです。


グアムは、「日本から一番近いUSA」という触れ込みで観光に力を入れています。確かに入国書類は、USAと同じI-94Wを使いますし、入国スタンプにもUSAと書かれています。


また、観光ガイドブックには、グアムはカリフォルニアの準州であると書かれています。ただアメリカ人の中には、グアムがUSAに属しているという認識が少ないように思います。


さて、今USAに入国する場合は、もれなく指紋の採取顔写真の撮影が義務付けられています。グアムの場合は特別に免除される場合がありますが、これがなかなかややこしいのです。


通常、ビザなしでUSAに入国する場合、I-94Wという入国カードを使います。「査証免除プログラム」に対応しており、ビザなしで90日以内の滞在ができます。ただし、指紋の採取と顔写真の撮影を避けることはできません。


グアムには、I-94W以外に「グアム査証免除プログラム」と言うのがあり、グアムのみに15日以内の滞在であれば、同じくビザなしで入国することができます。


この場合は、I-94Wではなく、ビザ所持者用のI-94I-736の入国カードを使用します。グアム査証免除プログラムによる入国の場合は、指紋の採取と顔写真の撮影の必要がありません。


今回はI-94Wで入国しましたので、しっかり指紋と顔写真を撮られました。今回は幸運にも愛想の良い入国審査官だったので、「カメラに向かってバケーション・スマイル!」と言ってくれたのですが、緊張でこわばった私たちの顔はさらに引きつってしまったようです。


最近では、到着前に機内で配られる入国の書類として、希望者にI-94+I-736を配る航空会社もあるようです。指紋の採取を嫌う方がグアムに行かれる際は、「グアム査証免除プログラム」で入国されると良いでしょう。


機内で入手できなかった場合は、同じ書類が入国審査場の記入台にも備え付けられていますから、行列に並んでいる間に記入するのも良いかもしれません。


ところで今回は大韓航空の無料航空券で行ったのですが、機内でI-736は配られてはいませんでした。大韓航空と言えば、昔は安いけれども安全性に不安があったのですが、最近はだいぶ変わってきているようです。そこで次回は、大韓航空についての感想を書いてみたいと思います。

492.長かった春休み (2005/04/18)

「いつまで春休み続けているんだ!」と怒られてしまいそうですね。ご無沙汰いたしております。春休みのグアム旅行は1週間で終わっていたのですが、その後東京に出張があったりしてサイト更新から遠ざかってしまいました。


遠ざかっていたのには訳がありまして、旅行中に不注意で我が愛機、パームm100を壊してしまったのです。今更m100でもないだろうとお思いでしょうが、使い慣れているとそれはそれで十分に便利だったのです。


確かに、使用年数が3年を越えた辺りでホットシンクが不調になっていたり、文字の入力が不安定になっていたのですが、旅行中に使用不能になるとこれがなかなか困ってしまうのです。


何せ、旅行中のスケジュールやレストランの情報がすべて入っていますから、記憶に頼るしかありません。幸いグアムの情報と行っても知れていますから、パームに入力した時点で頭に入ってしまう程度の情報ですが、パームがないと不安になってしまいます。


ただ逆に、5分刻みでスケジュールを入れていたものですから、それに束縛されないようになったのは良かったと言えるでしょう。いずれにしても、パームに頼り過ぎることがないように注意しなければならないと思いました。


一方、帰ってきてから東京に久しぶりに出張したのですが、この時はやはりパームがないのは不便でした。特に今回は、初めて訪れた街に宿泊したものですから、ビジネスホテルの情報や乗り換え情報を、印刷したものを持ち歩くのは面倒でした。


m100の代わりに、今はバイザー・プラチナを持ち歩いています。これも相当に古い機種になってしまいましたが、m100から乗り換えるとかなり拡張されています。これからしばらくは、プラチナを使い続けることになるでしょう。


さて、PalmTrotterは旅行系パームサイトを目指しておりますが、最近はあまり旅行の話がありませんでした。そこで、次回からあまりおもしろい話はないと思いますが、少しばかりグアムのことについて書いてみたいと思います。

491.さおだけ屋の経営学 (2005/03/27)

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」 (山田真哉、出版社:光文社、発行:2005年2月、ISBN:4334032915)がよく売れていて、ベストセラーの2位辺りをキープしているようです。インターネットには、多くの書評が掲載されていて、なかなか好評のようです。


「さおだけ屋はよく見かけるが、実際に買った人の話しは聞かない。」すなわち、さおだけ屋からさおだけを買っている人はほとんどいないという前提で、「なぜさおだけ屋は潰れないか?」を、経費利益を説明しながら会計学の観点で分析しています。


しかし、商売として成り立つためには、同時に社会のニーズがなければなりません。


そこで、さおだけ屋から実際にさおだけを購入した経験を交えて(本当に買ったんかいな?)さおだけ屋の社会的ニーズについて、考えてみたいと思います。


5年ほど前になりますが、長年住んでいたマンションから別のマンションに引っ越したときのことです。当然以前のマンションで使っていたさおだけ(勿論竹製ではなく鉄製)を、引っ越しの荷物として持っていったのですが、新しいマンションでは長さが足りず、使えなかったのです。


マンションのベランダに、さおだけを引っかけるためのフックが2つ付いていますが、そのフックの間隔が新しいマンションでは広くなっていて、以前使っていたさおだけの長さでは届かなかったのです。


まだ子どもが小さかったこともあり、洗濯は生活する上で必須でありました。引っ越しの荷物に埋もれながら、とりあえず洗濯ロープでしのぐ事も考えていたその時、「さおーだけーー」の声が近くでするではありませんか!


早速外に飛び出しさおだけ屋さんのトラックを探しましたが、引っ越ししたばかりで土地勘がありませんから、声はするけど姿は見えず。いったいどっちの方角にいるのやら見当が付きません。


通りすがりにさおだけ屋のトラックを見かけた時にはゆっくりに見えますが、いざ追っかけてみるとこれが意外に速いのです。「さおーだけーー」の声を目指して走って行っても姿はなく、次は又別の方角から聞こえてくるのです。


やっとの思いでトラックを発見した時には、引っ越しの疲れも相まって息も絶え絶え。もともと買う気が十分あるところへ追っかけ続けましたから、「さおだけ欲しい欲しい」の極限状態です。提示されるさおだけの値段が高いか安いかを判断する余裕はありません。


勿論敢えて高級品を選ぶようなことはしないで、その中では一番手頃な値段のものを2本購入したのですが、あとから考えてみればホームセンターで普段売っている値段の5倍はしていたでしょう。


しかし、その時は値段のことより、引っ越しでバタバタしていた時に良いタイミングでさおだけ屋さんが来てくれたと喜んだのでした。


さて、これを会計学的に見れば、経費がほとんどかからない売り方をしているため、たまに売れればすべて利益になるという事らしいのですが、私が購入したさおだけ屋さんは、かなり遠くから来られていましたから、それなりに経費はかかっていたのかも知れません。


その後、ホームセンターでさおだけを2本買い足し今に至っているのですが、確かにホームセンタのものは安かったです。しかも、普通の車で運びやすいように収縮出来るようになっています。


ただ使い続けていると、収縮できるタイプのものはどうしても中に雨水が入るため金属部分が錆びてしまい、さおだけ自体が汚れてしまうのです。さおだけ屋さんから購入したものは、そのようなことはありません。


さおだけもフルサイズの4m近くのものになりますと、トラックでなければ運ぶことが出来ません。結局、長いものは配送にコストがかかってしまいます。あるいは、自分で車に乗らない人にとっては、さおだけ屋は欠かせないのではないでしょうか?


さおだけ屋のさおだけがあまり売れているのを見たことがないとしても、少ないながらも確実に存在する社会のニーズに応えているのかもしれません。


さて、最後にさおだけ屋の移動速度さおだけの価格設定について、触れておきたいと思います。


さおだけ屋のトラックを探すのに苦労したと書きました。さおだけが欲しいと思って、そぐそこにいるはずのトラックを探すも、なかなか追いつけない。そこで追いかけるわけです。追いかけるけど、追いつけない。


これは、目の前にニンジンをぶら下げられた馬みたいなもので、どんどんと欲しいと言う気持ちが強くなるわけです。そこでやっと見つけたさおだけ屋から買おうとする時には、欲しいという気持ちが十分熟成していますから、多少高くても気にならないわけです。


当然さおだけ屋は、その地域でのさおだけの需要を把握していなければなりません。しかし、それだけでさおだけ屋が務まる訳ではなく、追っかけてくる購入者にすぐに発見されずに相手を焦らしながら、しかも追いかけるのを諦めさせない、地域の道路事情を考慮した速度を維持しながら、トラックを巡回させることが出来なければならないのです。


ただ漠然とトラックで徘徊しているように見えるさおだけ屋ですが、ホームセンターより5倍高いさおだけの価格を維持するために、実に綿密な計算をしているのです。(本当かいな?)


さて、どなたか「さおだけ屋のドライブテクニック」について、本を書いてみませんか?