4.PDAとは何か? (2003/02/03)

パームをはじめとする小型ハンディー電子機器の総称として、PDA(Personal
Digital Assistant)という名称が使われています。かなり広い範囲をカバーする名称ですが、パソコンも含まれるような気がしますし、携帯電話も入ってしまいそうです(アナログ処理を内部でしているというツッコミもあるでしょうが)。



それならパーム・コンピューターやハンドヘルド・コンピューターのほうが、個人的には分かりやすいので好きです。ここでは、手のひらサイズのコンピューターを、取りあえずハンディー・コンピューターを呼んでおきます。



携帯電話とPDAが比較されたり、お互いのシェアを取り合うことが起こるのですが、結局は、ハンディー・コンピューターのハードウェア筐体に、入れて便利な機能が、電話であったり手帳であったりゲームであったりする訳で、パソコンと同じようにOSの勝負になるだろうと思います。機能の違いはアプリケーションで対応するのです。



もし、日本の携帯電話が、パームOSを開発プラットホームに採用したなら、携帯電話にPDA機能は自然と搭載されるでしょうし、パームに電話を内蔵した新しい機種が誕生したことになります。もし、日本の携帯電話が、他のOSを採用してしまったなら、少なくとも日本においてはパームの普及は、ありえないでしょう。今までパームをPDAとして使っていた人でさえ、携帯電話内蔵の他のOS機に買い換えるのではないでしょうか。



PDAを今使っている人の中で、携帯電話とPDAがひとつになればいいと思っている人は多いでしょう。ハンドスプリングのように、電話一体型のPDAの誕生には、日本の携帯電話会社へのパームからのアプローチが必要です。IBMがLinuxによる開発プラットフォームをシャープと共同で発表していますし、WindowsCE陣営も、何か手を打ってくるでしょう。



こう考えると、パームの将来性を考える時、ハンディー・コンピューターのOSと携帯電話の動向が重要になってきます。パームが、これまでのソフトウェア資産やサポート体制、そして何よりも貴重なパーム・コミュニティーという人的財産のバックアップを生かして、ハンディー・コンピューターのOSとして長く君臨することを願うのであります。

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