667.メイヨークリニック受診日記8: どんでん返し (2008/04/24)

さて、2度目の耳鼻科の予約をもらった水曜日の午後。通訳のMJさんにも来ていただいた。


診察室で待っていると、最初は研修医らしい若い先生が入って来られました。「ドクターが来るまで私が診察します」と言いながら問診をした後、さらに鼻の中にファイバースコープを通して鼻腔内の様子を診察されました。


思えば、これまでも何回も診察をしてもらいましたが、鼻の中を本格的に覗いてもらったのは初めてです。日本の耳鼻科なら、まず間違いなく最初から鼻の中を見るでしょう。テストの結果やCTスキャンの画像しか見なかったこれまでの診察に比べて、かえって新鮮さを感じました。


いったん若い医師が出て、しばらくしてからDr.Friedmannが診察室に入って来られました。40才を少し過ぎたバリバリのやり手と言った感じでしょうか。


手術専門医と聞いていましたから、手術を前提とした話をされるものと思い込んでいたのですが、ここで予想していなかった「どんでん返し」が起こります。


手術をしても再発の可能性が高く、数カ月再発する場合もあるとのこと。


噴霧剤などの薬が、手術をしないと薬が鼻の奥に届かないと言うのはこれまでと同じでしたが、手術をすればそれで完治するというものではなく、手術をしてもしないでも、ずっと何らかの処置を続けなければならないとのこと。


現在の研究では、まだ再発を防ぐ有効な方法は見つかっていないので、手術はそれほど勧めないとおっしゃいます。


US滞在中には無理だとしても、いずれ手術をせねばなるまいと観念していたのですが、スーッと気が抜けたような感じです。


ただ、鼻の洗浄は常にした方が良いと言うことで、塩水で洗浄する器具と、それとは別に鼻の横の鼻腔を洗浄する器具と処方箋をもらいました。


面白いのは、鼻に液状の薬剤を入れる事が、州の法律上許されていないと言うこと。この処方箋による薬は、フロリダの会社しか調整する事ができないらしく、通常はFAXでその会社に処方箋を送り、薬剤を送ってもらうことになるそうです。今回は、送ってもらう時間がないので、日本で調剤できる薬局を探すことにしました。


あと日本での耳鼻科の紹介をお願いしたら、メールを送れば折り返し教えてくれるという事になり、担当のナースのメールアドレスを教えてもらいました。


これで3週間かけて内科、アレルギー科、耳鼻科を巡ったメイヨークリニックの受診体験が終わりました。最後のどんでん返しには驚きましたが、とても良い経験をすることができました。(あとは請求書に驚くだけ!)