644.京都拉麺小路 (2007/07/19)

私たちの年代で(ってかなり古いのか?)京都のラーメン屋と言えば、「天下一品」が筆頭に上がってくるのですが、最近のご当地ラーメンブールに乗ってか乗る前からか、いろいろと京都の街中にも名物ラーメン店が増えているようです。


そういえば1980年代には、京風ラーメンが流行ったことがありました。食堂街には必ず1店はあった時期もありましたが、最近は京風ラーメンという看板は見なくなりました。


ご当地ラーメンといえば、新横浜のラーメンミュージアムが有名です。全国から集まった人気ラーメン店の中から選ぶ楽しさもさることながら、昭和30年代を再現した町並みには、幼少期を過ごした世代としては、ラーメン以上の感慨が込みあげてまいります。


ラーメンのテーマパークと言うに相応しいラーメンミュージアムほどではありませんが、京都伊勢丹の10階には、「拉麺小路」なるラーメン店街があります。


いろいろなラーメンが気軽に楽しめ、夜は10時まで営業しているので(オーダーは9時半まで)何回か利用したことがあります。


いつも「今日はどこのご当地ラーメンを食べようかな」と考えながら行くのですが、店の前で女性の店員さんが呼び込みをやっているものですから、思わずメニューより実物で選んだりして、、、(ラーメンで選ばんかい!)


ラーメン通には決してなれないと自覚しております。


伊勢丹は京都駅ビルに入っているのですが、京都の駅ビルと言えば、かつては正に田舎の駅舎そのもので、貧相な京土産を売る物産店が少しある程度でした。


あの小さな駅舎しかなかった同じ場所に、伊勢丹グランヴィアホテル劇団四季の劇場までを擁する今の駅ビルが建っているのには驚かざるを得ません。本当はそれほど広い面積ではないはずですから、このビルを設計したイタリア人建築家の、空間を演出するデザインが優秀だと言うことでしょう。


高さ制限を逸脱してまでこの建築物が必要だったかはどうかは分かりませんが、多くの修学旅行生や海外からの観光客がたくさん訪れているのを見ると、京都観光の一名所になっていることを実感します。


ラーメンを食べ終わった後、大階段をゆっくりとエスカレーターで降りていくとき、ラーメンで満たされた充足感と共に、地上に降り立つ鳥のような錯覚におちいるのです。(ちょっと疲れが溜まっているみたい。)