早速ですが問題です:
(この問題の答えを求めることは重要ではありません。どのような問題であるかさえ見ていただければ十分です。)
次の8つの小数を、大きいものから順に並べ替えなさい。
- 4.37
- 1.98
- 9.53
- 5.56
- 7.94
- 3.97
- 2.38
- 6.35
答えは、 9.53, 7.94, 6.35, 5.56, 4.37, 3.97,
2.38, 1.98 です。
では次の問題です:
次の8つの分数を、大きいものから順に並べ替えなさい。
- 11/64
- 3/32
- 3/8
- 7/32
- 5/16
- 5/32
- 5/64
- 1/4
答えは、 3/8, 5/16, 1/4, 7/32, 11/64, 5/32,
3/32, 5/64 です。
少数は並べてみると、大きさの順になっていることがよく分かりますが、分数は並べてみても、本当に大きさの順になっているかどうか、よく分かりませんね。
では、分数の大きさの比較は、どのようにされたでしょうか?小学校で習うやり方では、同じ分母に通分して分子の大きさを比べるでしょう。
ところが、私が知るアメリカ人の多くは、これらの分数を通分するそぶりを見せずに、そのままで大きさの比較をしているように思えるのです。
単に、これらの分数が、日常の生活でよく使われているために、いちいち通分しなくとも順番がわかるのかもしれません。しかし、彼らが分数を使って話を始める時、私には彼らが分数が得意であるとしか思えないことが度々ありました。
この分数を良く使うことと、フィートやインチを使っていることは関連がありそうですが、具体的にどのように絡んでいるのかは解りません。
実は、アメリカ人が4分の1ドル硬貨である25セントを無理なく使える訳が、この分数が得意なことにあると思うのです。25セントとして認識しているのではなく、4分の1ドルと捉えているのではないかと想像しています。
ところで、最初の問題に使った数字は、いくつかの電気ドリルのビットの直径を、ミリメートルを小数で、インチを分数で表したものです。ミリメートルを分数で表すのを見たことがないので、やはり分数はフィートやインチに特有なものなのでしょうか?