「松の内」は、地方によって1月7日までのところと、15日までのところがあるとのこと。確かに近所のご挨拶ならその地方限定の風習に従えばよいのですが、インターネットの場合はどちらに従えば良いのでしょうか?
年が明けた最初の更新ですから、「新年明けまして、、、」と書き出してすっきりしたいものですが、さすがに10日ではお屠蘇気分も抜けていることでしょう。そもそも、新年早々に初更新をしておけば良かったものを、出遅れたために書き始めに苦慮することになってしまいました。
元旦は、初詣に行って参りました。西宮にある広田(廣田)神社にお昼過ぎに行ったのですが、結構な混雑で駐車場には長い行列ができており、近くにあるホームセンターの駐車場も借りて対応していたようでした。
広田神社といえば、阪神タイガースがシーズンが始まる前に優勝祈願に行く神社としてこの辺りでは有名です。果たしてその御利益のほどは定かではありませんが、多くの参拝客で賑わっておりました。
その中に、元旦早々先生らしき人たちに引率された小学生の団体がいました。阪神間で学習塾が集中している西宮北口駅にある進学塾からやってきた中学受験生たちです。
志望校の名前を書いた鉢巻きをしている子もたくさんいました。大概小学生が集まると騒々しいものですが、悲壮感さえ漂う彼らは騒ぐどころか、ひたすら精神を統一する修行僧のようでした。
やがて志望校ごとに分かれたクラスごとに神殿の前に整列し、先生の掛け声に合わせて「XX中学に絶対合格するぞー!」と3回叫んだのでした。それぞれの志望校ごとに順番に入れ替わり立ち代わり、最難関中学と言われる学校の名前が一通り出尽くすと、その団体はあっという間に境内からいなくなってしまいました。
ただ、元旦の朝から塾で模擬テストを受けた後で神社まで延々歩いてやってきた彼らの声には、それほど覇気が感じられず、かなり疲れが溜まっているのではないかと思われました。傍らでは何人かの塾の先生が手分けして、子どもたちが書いたであろう絵馬を掲げていきました。
塾が繁栄すれば学校が寂れる。逆もまた然り。
阪神間においては、公立高校の学力低下が以前にも増して顕著であり、それを反映して公立小中学校の学力も低下の一途をたどっています。いや、もう低下する余地がなく、学校の体をなしていないところさえあります。
今の日本の教育の現状を考えると、元旦に神社で叫んでいる子どもたちを、面白そうに笑って見ている場合ではないのかも知れません。
さて、他人事のように書いてまいりましたが、我が子も小学6年生。元旦から塾へ行くほど熱心ではありませんが(それほど成績が良くないとも言う)、関西では1月20日が統一試験日になっています。
そろそろやる気を出してくれないものでしょうか? (もう遅い?)
センター試験を受けられる大学受験生の皆様のご検討も、重ねてお祈りいたします。