551.CMSについて考える2: ソーシャル・ネットワーキング・サイト (2005/10/29)

サイトの作成者がすべてのコンテンツを作っている場合に較べて、Blogの場合はコメントやトラックバックによって、コンテンツにサイト作成者以外のよるものが含まれてきます。


どれぐらい活発に投稿されるかによってその割合は異なってきますが、コメントが全体の数%から数十%になることは珍しくないでしょう。そして、コメントが全体のコンテンツの50%を越えた辺りから、サイトの性格に変化を来します。


すなわちサイト作成者は、全体のコーディネートをすることが中心となってきて、多くの人の様々な意見がサイトの大勢を占めるようになってきます。個人の日記であるBlogから、コミュニティー・サイトの意味合いが強くなってきます。


Blogが急速に広まった時、次に訪れる波がコミュニティーのためのウェブ・ツールになると予想されていたのも当然かも知れません。


一般にソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)と言われる場合、会員による紹介でなければ参加できないものを指すようです。ですから、USではソーシャル・ネットワーキング・サイトと出会い系サイトが、同じ意味で使われている場合も多いそうです。つまり最後はデートがあると。


MovableTypeは、Blogにおけるデファクト・スタンダードとなりつつありますが、同様にソーシャル・ネットワーキング・ツールとして、XOOPSが注目を集めていました。ただ、XOOPSにはサイトを管理するための機能が充実しているため、どちらかと言えばコンテンツ・マネージメント・システム(CMS)として分類されているようです。


一方、Yahoo GroupGoogle Groupにように、完全に仲間内のコミュニケーションに特化したサービスが広まってきました。これらはポータルサイトから無料で利用することが出来、意見やスケジュールを共有することが可能です。又、メーリングリストもその機能の一つとして提供されています。


今後、ソーシャル・ネットワーキング・サイトとしては、Groupというツールが主流になるのではないでしょうか。会員が新しい仲間を招待したり、過去のメーリングリストを掲示板のスレッドごとに表示する機能などが装備されています。


次第にソーシャル・ネットワーキング・サイトとGroupが同一のものと見なされ、これ以外のサイト作成ツールはBlogかCMSのいずれかに分類されていくのでしょう。


それでは、次回はBlogとCMSの相違点を考え、CMSにはどのようなものがあるかを、探していきたいと思います。