世界中の様々な食べ物が揃うのが、万博の魅力の一つです。会場内で配られている公式マップに掲載されている以外にも、多くのレストランが各国のパビリオン内にあります。
そう言えば、大阪万博のフランス館でエスカルゴが供されていたのは話題になりました。当時、まだフランス料理をよく知らなかった日本人には、フランス料理=エスカルゴと思い込んでいたものです。ちなみにフランス館で供されていたカタツムリは、フランスから運ばれてきたものではなく、大阪府下で採取されたものだったそうです。
あれから35年経った今、フランス料理に限らず様々な国の料理を楽しむことが出来るようになりました。特に万博では気軽に本格的な料理を楽しむことが出来ますから、グルメの方には絶好の機会です。
ドイツ、フランス、イタリア、スイス、ベルギーなどの定番レストランはもちろんのこと、チェコビールを看板に掲げたチェコ、民族音楽と共に楽しめるルーマニアなど、ここでしか味わえないメニューも豊富です。しかし、どこのレストランも人気があり、パビリオンに入るよりも長い時間待たされることも多いようです。
また軽食をフードコート形式で提供する所もたくさんありますから、名物料理を試すならおすすめです。レストランの給仕係は、その国の学生がアルバイトでやっていることが多いようです。概ね愛想のない人が多いですが、話しかければ意外と面白い会話になったりします。
フランスピザを売っていたフードコートでは、フランスからやって来た学生たちが販売員をやっており、日本の夏の暑さでくたばっているご様子。
会場内の食べ物は1000円単位のものが多く、フレンチ・ピザの1000円がちと高いように思いますが、エビ天入りきしめん+ソフトドリンクで1000円は妥当なところでしょうか。
各国のカレーを食べ較べるのも良し、キューバ館で変わったカクテルをバーテンダーに注文するのも良し。突然目の前に現れますから、その度に気軽に挑戦してみるのがよいでしょう。
リトアニア館の前で販売しているビールを試してみるのも良いかも知れません。リトアニアのビールがうまいかどうかは知りませんが、話のネタにはなりそうです。販売しているリトアニアの女性は、色白で美しい人が多いみたいですから、それだけでも価値がありそうです。
しかし実のところ、会場で一番うまかったのは生ビールでした。キリンビールが会場内の販売を独占しているようですが、暑い会場を歩き回った後の冷えたビールは最高です。反対に暑いときにキューバ館の度数の強いカクテルを飲んだらひっくり返りそうになりました。
市販の弁当や飲料の持ち込みが禁止されていて不便に感じますが、それは安全性確保のためと割り切って、会場内のグルメを探すのも、愛・地球博の楽しみ方であると思いました。