さて、独自ドメインが今やそんなに安いのなら、ひとつ取得してみるのも良いかなと思い立ったとしたら、次は独自ドメイン名を決めなければなりません。ドメイン名を決めるのは楽しい作業であると同時に、悩みの多い作業でもあります。
もちろん、最初からこれしかないと言う取って置きの名前がある場合は良いのですが、これと言って特別に思いを込めた名前がない場合は、あれやこれやと悩むことになります。
また、たとえドメイン名をひとつに決めたとしても、既に誰かによって登録されていれば、別の名前を考えなければなりません。
そのような時に助けてくれる(かもしれない)のが、ドメイン名作成サイトです。検索サイトで探すとたくさん出てきますが、その中で2つほどご紹介したいと思います。
一つ目は、"webmaster-toolkit.com"の"Domain Name Generator"です。上部にある"Word/Phrase:"に好きな言葉を入力すると、その言葉を使って派生させた名前を、数多く表示してくれます。
試しに"palm"と入れてみると、"beach-palm", "desertpalm", "free-palm-software", "game-palm", "palmpda", "palm-tree", "thepalm"などなど、いろいろなドメイン名を作り出してくれます。
おもしろいのは、"palm"という単語が、「PDA」や「木の名前」であると認識した上で、名前を派生させているところです。ですから、意味のない単語からは作成できません。例えば"palmtrotter"を単語として入力すると、エラーになります。
二つ目は、もう少し的を絞ってドメイン名を作成してくれるものです。"Domain Fellow"は、キーワードを入力するところは同じですが、カテゴリーを選ぶことができる点が異なります。
".com", ".net", ".org"にしか対応していないのが残念ですが、それぞれのTLDでカテゴリーに合った名前を作成し、同時にそれらが既に登録されているかどうかも表示してくれます。
カテゴリーには、"Alphabet", "General", "Numbers"などの一般的なものから、"Entertainment", "Finance", "Music", "Sports", "Travel"などの特定の業種を対象としたものまであります。
"Prefixes"か"Suffixes"を選ぶことによって、派生する言葉をキーワードの前に付けるか後に付けるかを、選ぶことができます。
さて、自分で決めたドメイン名が、既に登録されているかどうかを調べるには、"Whois"と呼ばれるデータベースの情報を検索することになります。
ほとんどのドメイン取得を代行するレジストラのサイトから、Whoisデータベースを検索する事ができるようになっていますから、既に登録済みであるかどうかを調べることができます。
また、Whoisデータベース検索専用のページからは、ドメイン名からだけでなく、IPアドレスからも検索することができます。代表的なものは、"ANSI Whois Gateway"と、JPRSが提供している”WHOIS"あたりでしょうか。
ただ、Whoisの検索サイトによって違う結果が出ることがありますし、検索で未登録とされたドメイン名でも、実際は登録済みであったりすることがあります。あくまでも結果は、参考に留めておく必要があるようです。
独自ドメインを取得しただけでは、実際に利用することはできません。ウェブサイトのURLとして使うにせよ、メールアドレスとして使うにせよ、サーバーに登録して、DNSにドメイン名を組み込む必要があります。
そこで最終回では、独自ドメインを利用するためのレンタルサーバーについて、ご紹介したいと思います。