470.Palm Alternative Part 2 (2005/02/07)

■プログラマー型


プログラムを作るうえでは、デザインキットさえあればパーム製品がこの世から消えようとも問題はないのであるが、如何せんフリーウェアを公開しても、だんだんダウンロードする人が減って来たのには寂しさを隠しきれない。


そういえばチップカードHPマシンの時も同じ運命だったなと、すでに悟りの境地に入っていることも多い。


新たな分野でソフトウェア開発を目指す元気がある若いうちは良いが、引退を決断するのはつらいものがある。パームの世界に一番深く入り込んでしまったために、パーム愛好者の中でも特に新たな道を目指すことが困難であるが、それならばなおさらのこと引け際が一番大切であろう。


優秀な人材であるので、新規分野での新たな活躍に期待したい。


■電子機器大好き型


今一番はまっているのがiPodを始めとするメモリーオーディオ販売店に行けばいつでも新製品に溢れていて、思わず最新機種を衝動買いしそうになる。この売り場にいるだけでとても幸せな気持ちになるのはどうしてだろう?


そう言えば昔パーム売り場に毎日のように通った時も幸せだったなと思い出し、久しぶりにパーム売り場を探してみるが、電子辞書は見つかったものの、パームがなくなっていることに始めて気付いた。


「栄枯盛衰の世の中だな」とつぶやくのだが、その原因を作っているのが自分であるとは一向に気付かず、今日も新製品を見つけ出しては衝動買いしたい気持ちを抑えるのに必死である。


■電卓マニア型


なんせキーボードを押しまくるのが趣味であるから、パームの場合も壊れてしまうのが人より早い。これまでもキーボード付きのパームが発売される度に買い換えてきた。


小さい機器を持つことだけで満足するのではなく、それを頻繁に操作することに喜びを感じるため、iPodのようなすっきりした筐体には全く興味がない。


今使っているパームが壊れてしまったらどうしようと不安になることもあるが、関数電卓に立ち戻るという最後の手段があるだけにそれ程悲観的ではない。


しかし本心は、パームOS採用スマートフォンが一刻も早く日本で発売される事を待ち望んでいる。


■ゲームマニア型


ゲーム機は全盛とは言わないまでもそこそこ活況を呈しているので安泰ではあるが、パームと言う限られたハードウェアで、世界中から探し出してきたゲームソフトを楽しむ醍醐味をなかなか捨てる訳には行かない。


これまでに集めに集めたゲームソフトは既に数え切れないが、これらがコレクションとして価値を持ち続けるためには、動作するパーム機がなければならないと言う危機感がある。とりあえず3・4台の完動品を中古でも良いから集めておいて、大切に使い続けようとしている。


普段はPSPやゲームボーイでゲームをひたすら楽しんでいるが、特別な日、例えば自分の誕生日とかパーム記念日(そんな日あったか?)にはパーム機を取り出してきて、取って置きのパームウェアのゲームをしながら至福のひと時を過ごす。


■ソフトウェア収集マニア型


なんせ集めまくったパームウェアの数は膨大であり、これまた動かなければただのファイルに過ぎない。コレクターとしてはかなり本格派であるため、せっかく集めたパームウェアを後世に伝えなければならないと言う使命感が強い。


全てのソフトウェアの目録を作成し、作者や入手した日、特徴や実行の方法を記載して、文化財としての価値を保全することを心がけている。


ただ、個人で動作するパームを永遠にメインテナンスしながら保存することに限界を感じているため、どこかの公的機関文化遺産として保存してくれるところを探しているが、国会図書館太秦映画村では断られてしまった。


今度はロンドンの大英博物館に当たってみようと考えている。

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