”The New York Times ON THE WEB”に、KmartがSearsを買収すると言う記事が掲載されています。Kmartと言えば、少し前には倒産したと報じられていましたが、今度は積極的な拡大政策に打って出たようです。
現在、USの小売業で圧倒的に強さを誇っているのはWalmartです。2番手には日本で言うホームセンターであるHome Depotが続き、新しくKmartとSearsが合体すると、それらに次ぐ3番目の規模になるそうです。
プランではそれぞれのブランドは残すものの、Kmartの店舗のうちのかなりの数がSearsに変更されるそうです。同時にそれぞれが持っている独自ブランドを、それぞれの店舗で共有化することが計画されているようです。
新しい本拠地は、有名なシカゴのシアーズタワーになるそうですが、経費の節減の為にライバルのWalmartやCostcoが開発してきたビジネス手法を、さらに飛躍する事が必要になるとされています。
KmartとSearsと言えば、長い間USの大衆消費を担ってきたのですが、19世紀に始まったとされるデパートの決まり文句であったキャッチフレーズが、この数十年間の郊外化が進む都市構造に対応しきれなくなっていたと指摘しています。
Kmartと言えば、ディスカウントストアーの草分け的存在ですが、あまりカスタマー主体の発想がなかったように思います。私の経験でも、問題があって返品されたものが、そのまま同じ状態でまた陳列棚に並んでいたことがあり、安心して買い物ができると言うには程遠いものがありました。
日本でも、一時は小売業日本一を誇ったダイエーが、解体の危機に瀕しています。それぞれ一時期はディスカウンターの覇者であった訳ですから、運命的にも共通したものを持っているのでしょう。
KmartとSearsが、過去の栄光から決別し、新世代のライバルたちと再び競い合うことができるのであれば、ダイエーもまた然るべき変革の後には、走り去ったライバルと相まみえることもできるのではないかと思えてくるのです。
Advent その2
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