新潟県中越地震によって被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
最初の地震から丸一日が経ち被害状況が明らかになるに連れて、今回も多くの犠牲を伴ってしまったことを残念に思います。ごく近年においてさえ、日本は多くの大地震を経験して来ましたが、その経験によって被害を最小に食い止める努力が今回も生かせなかった事に憤りを感じると共に、まだ努力が足りなかったのではないかと言う疑問が沸いてきます。
特に今回は、台風23号による地盤のゆるみも重なって、多くの地崩れが発生しているようです。地震だけではなく複合的な要因によって、被害が拡大する事の危険性を見せつけています。
新聞のニュースでインタビューされていた被災者の方が、阪神大地震の時は他人事のような気がしていたと言われていました。これはある程度仕方のないことだと思います。
実際に経験してみないと想像さえ出来ないことはたくさんあります。過去の経験に基づいた想像を、はるかに超える悲惨な状況が起こり得るからです。想像を絶するとはこの事を言うのでしょう。
阪神大震災からもうすぐ10年が経ちますが、あの地震が発生したその当日に、被災した地域から10キロも離れていない大阪梅田では、勤め帰りのサラリーマンがカラオケに興じていたのです。
また地震から数週間後、リュックサックを背負った被災地に住む人たちが、大阪梅田のデパートに来られているのをよく見かけました。地元で手に入りにくい食品や日用品のために、買い出しを余儀なくされていたのです。
リュックに生活用品を詰め込んで、やっと部分開通した電車に乗って帰って行かれる人と、ブティックの大きな袋を下げた勤め帰りのOLが、同じ駅の中ですれ違うのです。そのコントラストはあまりにも鮮烈です。
また、阪神大震災では同じ被災地に住む方々の中でも、家の被害に差がありました。直下型で断層によって引き起こされる都市型地震の場合、断層の位置によって道路1本隔てただけで揺れ方が大きく異なったのです。その為、同じ地域の住民の間でも被害が一様でなく、それによっていざこざが引き起こされることがありました。
今回の地震でも、多くのボランティアの方が活躍されるでしょうし、自衛隊の方による救済活動にも頭が下がる思いです。まだまだ余震が続いているようですが、被災地の方々には、ぜひ希望をもって復興に向かわれ、また美しい越後の風景を取り戻してもらいたいと願うばかりです。
とらじろうさん、
早速のコメント、ありがとうございます。
Ni:PUGにとらじろうさんが掲載されている情報は、このようなときに大変有り難いものだと思います。デマや誤った情報によって、さらに危険が増すことがありますから、正確な情報はとても大切だと思います。本当はアマチュア無線がもっと活躍すればいいのでしょうが、普段から訓練していなければできないのでしょうね。
もう一度がんばろって!5
新潟県中越地震に絡んで、読者のにっく@元新潟県民さんから貰ったメールの中に以下
二日目の夜
二日目の夜。報道でご存知と思いますが、余震が続いているため(これを書いているあいだにも大きな余震がありました)、多くの方が自宅を離れて避難所などでこの夜を迎えて…
blog化おめでとうございます。
そしてありがとうございます。
さすがぱむとろさん、深いですね。
ぐっときました。