japan.internet.comに、「失くすものは使わない」と言う記事が掲載されています。PDAに付き物のスタイラスをよくなくすが、それなら最初からスタイラスを使わないPDAはどうかと言うのです。
そこで紹介されているJackitoと言うサイトに行くと、なにやら怪しげなPDAが紹介されています。どうもこれまでのPDAではなく、TDA
(Tactile Digital Assistant)と呼ぶようです。
大型の液晶画面を両方の親指で操作し、ハードウェアボタンも手書き認識も使わないそうです。
さらに目立つ特徴としては、7プロセッサーによるマルチタスクをOSがサポートしており、4.5インチの大型スクリーンからは音が出るとのこと。新しさを感じる以上に、少し危険な予感がします。
CPUは、三菱の10Mhzを筆頭にFPGAも搭載しているため、ソフトウェアのアップグレードも容易に出来るそうです。また動作周波数が低いため、単3電池1本で長時間動作するようです。
FAQのページにはこの製品の特徴が紹介されています。「PCとのリンクを取るクレードルをなぜ用意しないか」とか、「高性能の単一プロセッサーを採用しない理由」が並んでいます。
インターフェースとしてブルートゥース、バックアップデバイスとしてとメモリーカード・スロットが装備されており、公衆回線とは携帯電話を介して接続できればよいと割り切っています。
価格について、なぜ600ドルもするのか説明しています。やはり大型のタッチスクリーンがコスト要因だそうですが、7つのCPUやゲートアレイ、低消費電力、マルチタスク処理などを考えれば、リーズナブルな価格だと説明しています。
最初の50万台を生産した後は、量産効果で100ドルぐらいの価格低下が期待できると予想しているそうです。
会社の概要を見てみますと、1999年に設立されたベンチャー企業のようです。他に製品がないため、一体どのぐらいポテンシャルを持った企業か判りませんし、この製品にしても、これまでのPDAに比べてどのようなアドバンテージがあるか、はっきりと解説されているわけではありません。
しかし、PDAの将来に希望を持ったこのような企業が出てくると言うことは、業界にとっては刺激になって良いことでしょうし、PDAそのものの可能性が新たに開拓される事も期待できます。
脚光を浴びてPDAの新しい潮流になっていくかも知れません。